蔭山敬吾さんブログ・拓郎さんが久々にフォーク村のことを書いていましたので 2
蔭山敬吾さんブログ・拓郎さんが久々にフォーク村のことを書いていましたので 2
前回触れている“コード進行遊び”のことを書いておこう。
前回投稿した後に、仲間の白井京子さんがフェイスブックに「私もそこにいました」と投稿しているのを読んで、記憶がさらに鮮明に甦ってきた。たしか、その部屋には最低でも12人くらいの仲間たちがいて、高校生の仲間——当時、「愛奴」の青山・高橋・町支・山崎は広島市内の修道高校生で、青山がたまにこの部屋に来ることもあった——の一人がギターを弾いていた。
高校生が弾いていた曲はフォークソングの定番の「花はどこへ行った」で、ストローク奏法でエイトビートのリズムを刻みながら、C→Am→F→G7というコード進行をピッキングしていた。彼がいい感じのノリでリズムを刻んでいたので、僕が別のギターを持って、カポを「3カポ」にして、A→F♯m→D→E7というコード進行で、リズムを倍で刻んで“アンサンブル”した。そうしたところ、僕のそばにいた拓郎さんが「オッ、倍テン」と言ってくれた。
そのようなことがあったためか、だんだんと場の空気が和んできて、拓郎さんも場の雰囲気になれてきて、「蔭山、ギターかしてみ」と言ってギターを取った。やがて、みんなが拓郎さんを中心にして車座になって座った。
拓郎さんはギターをかかえて、ラジオのスタジオなどで遊びで歌うときの感じで、
C Am F G7
野に咲く花は どこへゆく
C Am F G7
野に咲く花は きよらか
と流すようにして歌い、「今度は、俺が伴奏するから、蔭山が最初から歌ってみ」と言った。
*続く
◇
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