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2017/10/23

大野真澄生誕祭・大野真澄ロング・インタビュー 「ガロ」結成から「なごみーず」まで 2007.6.9 FM NACK5 Weekend Party Forever Young #ta960

2007.6.9 FM NACK5 Weekend Party Forever Young

大野真澄ロング・インタビュー 「ガロ」結成から「なごみーず」まで

本日10月23日は元ガロのボーカルこと大野真澄の誕生日

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本日10月23日はガロでおなじみの大野真澄さん、愛称ボーカルの誕生日。1949年生まれなので、68歳になる。

ちなみに矢沢永吉と同い年。1975年のキャロル解散コンサートでは、永ちゃんから「最初のデビューする時からずっと付き合っている唯一の友だち」と紹介されているが、ボーカルも当時の記事で「好きなのはビートルズ、キャロル、南沙織」なんて答えていた。

近年はソロ活動と併行して太田裕美、伊勢正三との何気に豪華なユニット「なごみーず」としてもステージに立ち、各人の名曲カヴァー中心のミニCDも3枚リリースされているが、ソロより3人で居るのが何だか収まりが良いように見えたりするのは、3人組だったガロのイメージが強いからかな、やっぱり。

マーク(堀内護)、トミー(日高富明)とで結成されたガロは、それぞれがリード・ヴォーカルも演奏も曲作りもこなし、特に変則チューニングを駆使したアコースティック・ギターが絡む奔放なプレイと併せて、個別に屹立しながらも溶け合うような独自のハーモニーが実にマジカルで、やがてニューミュージックと規定されることになる日本の新しいポピュラー音楽を率いる正に先端に位置していたはずなのだが、デビューした1971年頃では、生ギターを弾いているけれどもフォークではなく実はロック(のスピリット)という本質が、まだ日本の受け手側の認識に至らなかったと思う。

私も初めてガロを知ったのは、とある日曜日の午後、ラジオから流れて来たデビュー曲の「たんぽぽ」だったことを強烈に記憶している。生ギターだけの静かな演奏なのに、これは従来の日本のフォークというものじゃないと直観されたが、じゃあ何?とは上手く位置付け出来なくて混乱したものだ。

グループサウンズ時代が終わった後、日本のロックの主流は英語でも歌われるハードなブルースロック系であり、その志や演奏テクニックは高かったにもかかわらず、何だか「武士は食わねど高楊枝」みたいな閉塞感も感じられていた中、ガロが奏でた音楽は新鮮な一陣の風のような解放感があり、その後の活躍が確信された。

ところが、誠に不可思議な巡り合わせの結果、ガロが一般的に広く認知されたのは歌謡曲度が高いと思われた「学生街の喫茶店」であり、事実、作曲したのは大メジャー作家・すぎやまこういち。詞も熟練のプロの山上路夫が書いたが、何より「ボブ・ディラン」こそはコロンブスの卵の如き必殺技。田舎の高校生だった私は、いつもは布施明なんか歌っていた同級生から「洋楽に詳しいようだけど、ボブ・ディランて、どんな<歌>?」と尋ねられたりした。「曲じゃなくてアメリカの歌手の名前。ま、向こうの吉田拓郎みたいなもん」とか答えといた気がするが、元スパイダースの大野克夫によるアレンジもギターレスだし、何がどうしてこうなったのかと耳を疑ったなぁ。

以来、ガロは自身が目指していた音楽と「学生街の喫茶店」の大きな看板との激しいギャップの渦の中で翻弄されてしまったと言える。現在発売中のCDも、必ず「学生街の喫茶店」が入ったベスト盤が数点と、元々「学生街の喫茶店」が入っていたアルバム『GARO2』のみという状況も相変わらずで、実にもったいない。

しかし、2013年にはマークがガロのカヴァーを含むアルバム『時の魔法』を発表。とりわけマークにとっては「ガロの十字架」とも感じられていただろう「学生街の喫茶店」を取り上げたのには正に「時の魔法」を感じさせたにもかかわらず、これが遺作になってしまうとは…。

当然ながら大きな喪失感を覚えたままだったが、本2017年にリリースされたボーカルによるアルバム『~GARO 青春の旅路 Vol.1』を聴いて再び狂喜した(タイトルの「~」は「マーク from GARO」のfromと同じ?)。

これはソロ5曲+ガロのカヴァーが10曲の内容。しかし聴く前は、ひょっとしたら(他の年配アーティストにありがちな)ジャジーまたはブルージーな雰囲気のアレンジとかでアダルトに歌ったりするのかもと、失礼ながら大いなる心配もあった。

だが、1曲目の「学生街の喫茶店」からオリジナルのアレンジに沿いながらも、ガロ本来の姿が浮かび上がる演奏。続いて当時とはリード・ヴォーカルを交替した曲も、特にマークが歌えばハイキーな白日夢みたいな感触になる世界の重心がグーンと下がり、現実的な色合いが濃くなって輪郭がクッキリと現出するが、しかし、それは大野真澄ワールドというよりも、ガロ・ワールドの改装、じゃなくて新装開店、いや「真装」開店かな。

特筆すべきは、鈴木雄大と太田美知彦ご両人がギター演奏もコーラスも正にマークとトミーが憑依したかのように成り切っていることで、こりゃあ、何もかも超越して「ガロ愛」に殉じているとしか思えないが、当時のガロ音源そのままを基本としつつも、オーバー・プロデュースと思われたところは本来あるべき姿のように再構築して細部まで念入りに磨き上げられており、もはやガロ以上にガロです、ハイ。

私のイチ押しは「時の魔法」。たたみかける「(いわば)リード・コーラス」で歌われるガロの隠れた代表作で、かつて3ヴァージョン発表されており、また作者のマークも前記の復活アルバムのタイトルにもしていたが、そこでのヴァージョンと較べても、とにかく今回が最高。最初の発表から45年も経った今になって、ずっと聴きたかった通りのものが聴こえて来た!

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