カテゴリー「普賢岳災害救済 スーパーバンド」の記事

2017/06/03

雲仙・普賢岳の犠牲者追悼 大火砕流26年、市民ら献花:日本経済新聞

雲仙・普賢岳の犠牲者追悼 大火砕流26年、市民ら献花:日本経済新聞

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普賢岳災害救済 スーパーバンドの舞台裏(1994.3.13日「島原・深江救済チャリティーコンサート  メッセージソングの日」)・柏舘真一(マザー·エンタープライズ) 

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2006/04/14

普賢岳災害救済 スーパーバンドの舞台裏・柏舘真一(マザー·エンタープライズ)

普賢岳災害救済 スーパーバンドの舞台裏
泉谷しげる 伊勢正三 井上陽水 忌野清志郎 大友康平 小田和正 さだまさし 浜田省吾 南こうせつ 吉田拓郎 (以上、五十音順)
談 柏舘真一(マザー·エンタープライズ)

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去る3月13日、長崎市公会堂において行なわれた「普賢岳噴火災害救済コンサート “メッセージ ソングの日”~島原 深江を救え~」。各種ニュース等でもう御存知のことと思うが、このコンサー トには、奇跡的超豪華ラインナップによるスーパーバンドが登場した。泉谷しげる、伊勢正三、井上陽水、忌野清志郎、大友康平、小田和正、さだ まさし、浜田省吾、南こうせつ、吉田拓郎一説明不要のこの10人が「バンド」として一同に会し、 説明不要の名曲ばかりを演奏したのである。いかに一夜限りのこととは言え、これだけのメンバー が大同団結したことは今まで例がない。これはもう、単なる「イベント」の枠を超えた一つの「事件」と言っていい。 このコンサートの企画·運営に終始携わった、 マザー·エンタープライズの柏舘真一氏に、スー パーバンド結成までの経緯と、ライヴ当日の模様を語ってもらった。 泉谷しげるの北海道·奥尻島救済フォーク·ゲ リラ、これにウチの会社はずっと協力してきたわけですが、沢山の人達のおかげで一つの成果を上 げることが出来ました。昨年11月15日、札幌厚生年金会館のコンサートで一区切りというか。いや、 別に終止符を打ったという意味じゃないですよ。 救済活動は今後も継続していくつもりですけど、 奥尻島の方々に言われたんですよー「この島は 何とかなる。ホントに気の毒なのは普賢岳でしょう」。災害を重い軽いと比較するつもりはありませ んが、確かに実際、泉谷と僕らが普賢岳に行ってみたら大変なんですね。災害発生から3年、島原市と深江町の方々には未だに「普通の日常」が戻ってきていない。泉谷は以前、(忌野)清志郎さん に「奥尻島もいいが、普賢岳もやれ!」と言われていたこともあって、「これは何かせねば」という気持ちになりまして、その第一歩としてこのコン サートを行なうことになったんです。 最初、スーパーバンドの話は全くありませんでした。まず、清志郎さんと (南)こうせつさんが出てくれることになって、あとは九州出身者で集めようという話になったんで、色んな人達にスケジュールを打診したところ、(山下)久美子ちゃんと花田(裕之)君と横道坊主が決まったんですよ。 で、それから、(吉田)拓郎さんも出てくれないかなあって話になって、泉谷がダメもとで電話したら、何とOKの返事が来ましてね。もうバッチリじ ゃん! となって、今出た人達の名前だけでコン サート告知をしたんですよ。そしたら、10分で売り切れました。 その後、具体的な内容について拓郎さんと泉谷がミーティングしたんですが、拓郎さんが「どうせやるなら、地元の人にビッグ·プレゼントをしよう。スーパーバンドでやろう」と言い出したん です。それぞれ自分のバンド連れてくるとなった ら大変だけど、バンドの中の1パートを担当するって話なら来るよ、もともとはギター小僧だったりするんだから、って言うんですね。で、まず拓郎さんが「タイコは俺が叩く」と。「キーボードは誰にしましょう」「えーっと、小田(和正)呼 べ」。「ベースは?」-これがなかなかいない。そこで拓郎さんが、「じゃあベースは俺がやるからタイコは浜田(省吾)呼べ」。嘘みたいな話でしょ(笑)。こんな調子で伊勢(正三) さん、さだ(まさし)さん、大友(康平)君も呼ぶことになって、みなさんに打診したら全部OK、もう奇跡ですよね。こんな人達のスケジュール調整なんて、そもそも不可能なことなんだから。 しかも更に奇跡的なことに、リハまで出来たんですよ。東京のマックス·スタジオというところで2日間。僕も立ち会ったんですが、もう、金払ってもいいぐらいでしたね(笑)。だって、僕らが 中学高校の頃、日本の音楽シーンを作っていった人達ですよ。ホント、凄かった!このメンバーにかかると大友がペーペーなんですから。38才で最年少という(笑)。浜田さんだって、他の人達に「浜田、浜田」って呼ばれてて。
演奏曲目は、その時に決めました。バンマスの拓郎さんが「伊勢、お前は"22才の別れ”やれ!」 みたいなノリで(笑)。あとね、「小田、お前はYes Noやれ」「難しいから駄目だよ」「丈夫大丈夫」ー
でも、実際トライしてみたら、難しすぎましたね。小田さんが使うコードは、泉谷や拓郎さんの音楽にはないやつなんですよ(笑)。それで、小 田さんの歌はナシになっちゃいました。 浜田さんも、風邪気味で歌は勘弁してくれってことで。でも、拓郎さんと同じステージに浜田さんがいるってことが大事なわけですよ。昔、浜田さんは拓郎さんのバック演ってたわけなんですから。 (井上)陽水さんですか? 最初はスケジュール的な問題で駄目ってことになってたんですよ。ところが3月13日の当日、僕は会場内の本部にいたんですが、本番直前に電話がきて「陽水さんが来ました!」「えーっ!」。 泉谷なんて「あいつはいっつもこうなんだよ。全くよお」って(笑)
で、まあ、“夢の中へ”を急遽演ることになったんですよね。当日は、まず泉谷が一人で演って、それから第 一部が横道坊主。第二部が花田君と久美子ちゃん。 第三部がこうせつさん一人。演りましたよ、“神田 川"。しかも、バックでさださんがフィドル弾いた んですよ。普通、観れませんよね、こんなの。で、 第四部がさださん一人。第五部が清志郎さん一人。 そして、スーパーバンドになるわけです。

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それぞれの担当パートをまとめて言うとですね、 泉谷G、伊勢 G & B、清志郎G&ウクレレ 大友 Ds、小田 Key、さだ G &フィドル、浜田 Ds.、こうせつG、拓郎B&Gかな。清志郎さんは“雨あがりの夜空に"から、入ったんで すけどね。「忌野は、ギターでギャンギャンかき回 して、みんなの迷惑になるから、自分の歌まで待って」って言われて(笑)。正直言って、心配でしたよ。2日間リハやった とは言え、やっぱり即席でしょ? 拓郎さんなん て、ベースなのにカポ付けてるし(笑)。でも、“春夏秋冬”で始まってみたら、リハ含めて一番 いい演奏だったわけ。
ダテに歳食ってないじゃん、と思いましたね(笑)。 “春夏秋冬"終わったら、感 動と安心がいっぺんに押し寄せてきました。ええ、公私の感情が一緒に。僕に限らず、スタッフはみ んな公私混同してましたよ。あのー、やっぱりボランティアだから、経費は削れるだけ削りたいじ ゃないですか。だから、照明さんとか色んなスタ ッフに、「このメンバーで演るんだけど、タダで演 ってくんない?」「ええ、喜んで行きますよ!」ー こんな感じだったんです。
4曲目の"22才の別れ”では、かぐや姫ハーモ ニーが圧巻でした。始まる前、みんな冗談で
「大丈夫か、伊勢とこうせつでよお」とか言ってたんですけどね(笑)。でも、何の問題もなかったです。 途中からは、小田さんもハーモニーに加わって、ただ、もう凄い光景でしたよ。 そうそう、小田さんと言えば5曲目の“ƒƒ”「♪愛がすべてさ~」のところを、みんなでコーラスしたんですけど、コーラスといえば天下一品の小 田さんがいるだけに、オフコースになっちゃうん ですよ(笑)。勿論、いい意味でね。 
で、6曲目“雨あがりの夜空に”の後、拓郎さんが「実はもう一人来てるんだ、井上陽水!」っ て紹介したんですよ。もう、お客さんもマスコミも「えーっ、ウソー!」って感じでした。同じス テージに、拓郎さんも泉谷もいるわけでしょ?凄いことですよ、これは。小室等さんを除く、フォーライフ創立メンバーが揃っちゃったわけですから。昔だって、3人がいっぺんに同じステージに 立ったことなんてないんですよ。僕ら、40前後の世代の人間にとっては、いや、もう、何と言って いいのか……。
陽水さんの“夢の中へ”があって、最後は拓郎 さんが“結婚しようよ"。いやホント、何回も言い ますけど、奇跡ですよ、こんなの。この面々は決 して、みんながみんな仲いいわけじゃないんですね。はっきり言って、誰それが誰それを嫌いとかあるんですから。アーティストとしても、それぞ れプライドと自負が凄くあるから、お互いを認めてなんかいないし。でも、認めてないけど、同じ時代を支えた者同士、どこか信じてるんでしょうね。だからこそ、好き嫌いも損得感情も抜きで こうした場所に集まれるんだと思うんですよ。そ れは、凄く恰好いいことだと僕は思いましたね。 日本では、ミュージシャンがボランティア始めると、すぐ売名行為だなんだって話になるじゃないですか。でも、スーパーバンドの人達は名前だってお金の余裕だってあるけど、でも自分の純粋な意思でここにやって来たわけですよ。その意味で、日本におけるエイド·コンサートの在り方に、 一つの提案が出来たんじゃないかと思います。 今後、泉谷は奥尻島救援も含め、引き続き活動していきます。大きなイベントとしては、出来れば秋あたりに、島原城にある広場でやれないかな、と考えてますね。まあ、その件に関しては、6月ぐらいに正式に発表します。スーパーバンドですか? また出来れば最高なんですけど……もう一回、この顔触れが揃うかと言えば、さすがにそれは分かんない。でも今後は、もっと若い連中とか にも、どんどん参加ミュージシャン層を広げていきたいです。日本も、海外の「ウイ·アー·ザ· ワールド」みたいなああいったところまで意識 が近づけば、と思ってますね。

音楽と人94 6月号

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