■幸ちゃん斉藤哲夫をラジオに引っ張り出す
斉藤 ラジオ久しぶりですね。
坂崎 そうです、この番組自体はちょうど8年ぶりですね。
斉藤 早いね。
坂崎 ね、99年に来て頂いて。
略
坂崎 哲夫さんと親しくお話しするようになつたのはいつだったっけな、キャニオンの時もソニーの時も違うと思うし。僕はBSで「フォーク大全集」とかやってた時に。
斉藤 あの辺だな。小室さんといっしょに「バイバイ」をやってた時に。
坂崎 ああ、そうだ。あれだ。
斉藤 あの辺からだね。
坂崎 そうだ。謎が解けた。そうですそうです。あの番組で絶対哲夫さんをお呼びしたかったってのがあったので。結構あの番組は。
斉藤 小室さんあんまり嬉しそうにやってなかった(笑)
坂崎 難しかったんじゃないですか、小室さんには(笑)そうそう、で、あの番組でね、結構僕は今まで憧れてたけど会ってない人をお呼びする事ができて。ほとんどの人とお会いできて。哲夫さんもそのおひとりで。いっしょに「バイバイグッドバイ」やって。
斉藤 やったよね。君のギター俺、借りたんじゃなかった? マーチン。
坂崎 そうでしたっけ。あの頃って、もう多分14、5年、13年前かな、だと思うんですけど。メインは歌の方ってお休みになってて。あ、そうだ、みんなあれですよ、「哲夫はどうした、哲夫はどうした」っていう風に。「今、あんまり歌やってないぞ」とか「トラックの運ちゃんやってるぞ」とかっていう風に。実は運ちゃんもやってたんですね。
斉藤 うん、もちろん運転手やってましたよ。
坂崎 その頃に僕は斉藤哲夫っていう人にもう一回唄って欲しいなってたいう思いが強くて。
斉藤 そんな大げさな。ライヴはやってんのよ。俺はさ、どっちかっていうと自分の歌を信用しないところあって(笑)絶対売れないだろうなってとこあってさ。未だに。だからいつもこちら側に仕事を持ってるわけよ。
坂崎 ちゃんとした堅気の仕事持ってるわけだ。で、歌は。
斉藤 好き勝手にやってるって感じ。
坂崎 その方がラクですか。
斉藤 ラクだね~。
坂崎 それはいつごろからですか。
斉藤 昔からよ。URC時代から積極的にライヴやった事ないしさ。人前出るの好きじやないもん。
坂崎 プロの歌手っていう感じじゃない。
斉藤 ないよ全然。
坂崎 じゃアマチュア。
斉藤 アマチュアだねどっちかっていうと。
坂崎 それがでもカッコいいんですよね。その頃が多分音楽から一番離れてた頃ですね。
斉藤 うーんと、そのトラックの運転手、またはバッタもん売ってる頃。
坂崎 バッタもん売ってた時期(笑)
斉藤 そうですね。やっぱり生活っていう子どももまだ小さかったしね。
坂崎 お嬢さんが二人。
斉藤 お嬢さんていう感じじゃない。娘が二人。
坂崎 だからそうですね、お父さんとしてはちゃんと仕事しなきゃいけないと。唄ってる場合じやないぞみたいな。
斉藤 そうそう。
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■業界人にファンが多い斉藤哲夫
坂崎 いや実はですね。斉藤哲夫って人は業界人に人気がある人なんです。この間もチューリップの上田さんに会った時にね、「哲夫さんといっしょにやるんですよ」って言ったら「おお、じゃ行く」って。「哲夫大好き」同い年なんですね。ホントに多いんですよね。隠れファン、隠れちゃってるのかな。隠れないでいいのに。
斉藤 昔ね、チューリップの安部さん(2014年没)、ギターの。彼から電話あってね、どういう電話だったか忘れちゃったんだけど「あなたの歌ステキよ」みたいな事を言われたことある。
坂崎 ああそうですか。「あなたの歌すてきよ」って言われてもねぇ(笑)でもね実際、小田さんもそうでしたもんね。
斉藤 そうですね小田さんもね。
坂崎 「クリスマスの約束」の事もメールでもたくさん来てるんですけど。小田さんといっしょに「悩み多き者よ」と「グッド・タイム・ミュージック」やって。
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坂崎 で、その小田さんもファンだったと思うんですよ。「秋ゆく街で」っていうライヴアルバムで「悩み多き者よ」やってるんですよね。
斉藤 やってるんですよ。
■拓郎「されど私の人生」カヴァー
坂崎 あと拓郎さんが「されど私の人生」、「よしだたくろうオン・ステージ ともだち」っていうアルバムでね、「されど私の人生」を。僕もあれが最初かなぁ、「悩み多き者よ」ももちろん兄貴がシングル持ってたから。B面「とんでもない世の中だ」ですよね。あの赤い暗いジャケットでしたけど。
斉藤 そうそうそう。
坂崎 「悩み多き者よ」を聞いたのと同時期ぐらいかな、拓郎さんがライヴでとりあげて。
斉藤 ちょうどURCの二枚目のシングルが「されど私の人生」なんだよね。
坂崎 あれが出てからかな。
斉藤 ですです、出てから。
坂崎 哲夫さんは拓郎さんとの面識はあったんですか?
斉藤 全然ないんですよね。その後も二回ぐらいですよ会ったのは。
坂崎 ホントですか。
斉藤 はい。
坂崎 なんか、でも拓郎さんがライヴでねぇ。斉藤哲夫っていう人の歌を。
斉藤 ライヴで唄ってますけどね。
坂崎 会った事なかったんですかほとんど。僕は聴いてた時はお友達なんだろなぁって。
斉藤 全然。
坂崎 全然なんだぁ(笑)
斉藤 あの当時、えと今、泉谷しげるのマネージャーやってる伊藤明夫さん。
坂崎 あ、フォーク村の村長さん。
斉藤 フォーク村の村長さん。村長さんがね、ちょうどあがた森魚とね、怪しい手作りのコンサートやってる時にね、会いに来てね。
坂崎 はい。
斉藤 「うちの拓郎があなたの歌を唄いたいって。許可してください」っていうそんな話で。
坂崎 そん時じゃあ快く。
斉藤 そうですね。
坂崎 へぇ~、そういう事、そういう意味では業界内でもそういう隠れファンがすごく多くて、ねぇ。
以下略
FM NACK5 坂崎幸ちゃんKトラ