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吉田拓郎の「ビート・ピッキング革命」96ーーなぜ作詞家との共作が多いのか
もし、拓郎ファンの間で「拓郎さんに訊いてみたい謎・疑問ベストテン」というリストがあったとしたら、「あれだけ素晴らしい歌詞を自分で書いているのに(自分で書けるのに)、なぜ作詞家との共作が多いのか?」という疑問・謎は、間違いなくベストテンに入っていることだろう。
その謎・疑問を解くヒントが、先回の「ラジオでナイト」の中にあった。今から書くことは、あくまでも僕の推論だが、これでほぼ正解だと思う。自分で歌詞が書けるのに作詞家との共作が多いのは、次の理由によるものだと思う。
拓郎さんや僕が広島商大の学生だった頃に、天満屋デパート前のカワイ楽器の隣にあった朝日ティーサロンで、拓郎さんを中心にして、ある時は広島商大の先輩後輩のグループが、またある時は広島フォーク村の仲間たちが集って談笑していた。その時に、拓郎さんがよく使っていたのが「ワシらは語彙(ごい)が不足しとるのー」というフレーズだったのだが、先回の「ラジオでナイト」でも、拓郎さんはこのフレーズを使っていた。
「ラジオでナイト」を聴いていない人は知らないことだが、実は今、このラジオ番組では大変なことが暴露されていて、その暴露された内容そのものが、前述の謎・疑問を解くヒントになっていたのだ。
*続く
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