田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 桑田さんのアルバム「がらくた」。
田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 桑田さんのアルバム「がらくた」。
・6年半ぶりのソロアルバム「がらくた」が出ました。9月の「J-POP LEGEND FORUM」は、一ヶ月間「がらくた」特集。色んなゲストが登場して“桑田佳祐とがらくた”という話をしてくれます。明日はその一週目、ゲストが片山敦夫さんと斎藤誠さんです。
・「がらくた」は、殆どの曲を桑田さんと片山さん、マニピュレーターの角谷さん、エンジニアの中山さんというメンバーが中心というこじんまりした作り方のアルバム。斎藤さんは半分の曲でギターを弾いてます。お二人とも桑田さんに欠かせない存在。アルバムの制作エピソードを聞こうと思ってます。
・6年半ぶり。前作は「MUSIC MAN」。制作中に初期の食道癌が発覚して、制作が中断。病気を克服して作り上げたアルバムでした。そして、2015年にはサザンの9年半ぶりのアルバム「葡萄」もありました。もっと言えば、ソロの一枚目「Keisuke Kuwata」からちょうど30年。肩の力を抜いて作り上げたアルバムという印象です。
・彼の言葉を借りれば「小品」。大向こうを意識した大作ではなくて、身の回りのことを歌ったり、好きな音楽を楽しんだりというアルバム。等身大というんでしょうね。背伸びも気負いもなしに作り上げた。温度感もあります。ヒューマンなアルバムです。
・一ヶ月間一枚のアルバムを特集する。あんまりそういう番組はないでしょう(笑)。サザンの「葡萄」の時もそうでしたね。今年の7月か。GLAYのアルバム「SUMMERDELICS」の時もそういう作り方でした。
・理由はあるんですよ。新作を尊重する。今を大切にする。ベテランであればあるほど、ヒット曲も多いわけで、新作が求められなくなる。新曲はいいから昔のヒット曲だけやってくれ、みたいなファンもいたりする。それはアーテイストに死ね、と言ってるようなもんだと思うんですよ。
・新作を創るからこそ現役。だったら、今にちゃんと焦点を当てる。こんなにキャリアのある人が、こんな風に誠実に新しい事をやろうとしている。ヒット曲はCDでもネットでも聞くことが出来ます。僕らがやるべきなのは、そういうことじゃない気がするんですよ。
・というような一ヶ月です。アルバムタイトルは「がらくた」。以前、自分の歌詞集に「ただの歌詞じゃねえか こんなもん」を名付けたのに似てますね。洒落、照れ、ユーモア。その分、自信作ということでしょう。
・そして、明日はインタビューがもう一本。「J-POP TALKIN‘」のゲスト、和楽器バンド。面白そうです。というわけで、桑田さんのアルバム「がらくた」から「オアシスと果樹園」。ハワイがモチーフの曲だそうです。じゃ、お休みなさい。
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