田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 「吉田拓郎・LIVE2016」
田家秀樹ブログ・新・猫の散歩 「吉田拓郎・LIVE2016」
連日同じ話題(笑)。でも、そういう収録をしてるんだから、自然とそうなりますよね。昨日も書きましたけど、「LEGEND FORUM」の拓郎さん特集の最終週のゲスト、武部聡志さん。密度の濃いインタビューになりました。
バンドリーダーでアレンジャーですからね。プロデユーサーは拓郎さんですけど、個々の曲に関しては、武部さんの力が大と言って良いでしょう。リハーサルが始まる前に、武部さんとギターの鳥山雄司さんと拓郎さんと3人でミーテイングを行った、と言ってました。
先日、8日にDVD「LIVE2016」が発売になりました。それもあっての特集ですね。拓郎さんが珍しくブログでDVDのことを「いい」と書いてましたけど、ほんとにそうなんですよ。ブルーレイの映像がきれいとか、そういうことだけじゃないですね。
演奏が良かった。歌の呼吸。歌と演奏が解けあってうねっている感じ。まさにバンドなんですね。特にドラムとベースと歌の間が実に気持ち良いんです。ゆったりと大きいんだけどロックしている。年輪というんでしょうか。メンバーとの阿吽の息があっている。
演奏が歌を支えているのが分かるんですね。それもバックバンド的な形じゃない。呼応している。有機的というんでしょうか。それぞれが単独では絶対に生まれないようなアンサンブルで流れている。流れているんだけど、土台は揺るがない。そういうこなれたバンドサウンドは、今までなかったでしょう。
70才の到達点と言って良いんじゃないでしょうか。武部さんは、日曜日が還暦の誕生日、こちらも円熟の境地という感じでした。彼が「ラブラブあいしてる」で拓郎さんと出会ったのが40になる直前と言ってましたね。70才と60才ならではのライブでしょう。
というような形に至るまでとか、その内実を話してくれました。そうだったんですか、というのもいくつもありましたよ。拓郎さんがこだわった曲順と武部さんが希望して生まれた曲順とかね。最初はこうだったんですよ、というような話もずいぶんでました。
放送前ですからね、あんまり明かせない(笑)。オンエアは、2月27日です。四週目なんですが、収録は少し早かった。三週目は加藤いづみさん。初めて拓郎組に入った感想なども含めて聞きます。それは月曜日の収録ですね。
これもすでに書きましたけど、特典にCDがついてるんですね。DVDと同じ内容のライブアルバム。この音が良いんです。特典につけるのが勿体ないくらい。単体のライブアルバムとして完成してます。拓郎さんがミックスとかも全部立ち会って音を作ったそうです。
で、その後、武部さんの番組「ザ・セッション」にもお邪魔しました。今のJ-POPについて語り合ったりしました。ミュージシャンでもない人間が、そんな風に番組に呼ばれて話をするというのは、光栄なことでもありました。
だって、僕は、聞いているだけですからね。何の責任もない。作る人と同じ次元には立てません。コンピレーションアルバム「大人のJ-POPカレンダー」の何が一番楽しかったかというと、聞き手でありながら、アルバムの作り手になれたことでしょうね。
曲順とかね。一曲間をどうしようとか、番組ではやってますけど、それがCDになるわけですからね。アーテイストがアルバムを作る時の気分というのを初めて味わえた気がしました。密かな楽しみというのを色々仕掛けてあります。
ということで、最初の山を越えた気がしました。曲ですね。「LIVE2016」で一番驚いたアレンジでした。まさにバンド。手練れの余裕と一体感。「旅の宿」を。これをやろうとしたのは拓郎さんでしょうか、武部さんでしょうか。答えは番組の中で(笑)。じゃ、お休みなさい。
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