吉田拓郎の「ビート・ピッキング革命」88――若かった頃のこと
まずは、「アゲイン」の歌詞(完成版)を味わっていただこう。この歌詞は、僕には、フォークやロックやファッションや学生運動……でこの国を変えることを真剣に考えながら青春を過ごした同世代への慈愛に満ちたメッセージのように思えた。
♪アゲイン
若かった頃のことをきかせて
どんなことでも 覚えてるなら
思い出たちは すげなく消える
その時君は何を思って
どこへ行こうとしてたのだろう
何かを信じて歩いてたのか
心は安らいでいたでしょうか
希望の光を浴びていたでしょうか
街を流れる人にまぎれて
たった一人で空を見上げる
あなたのことを考えている
僕等の夢は思いのままに
歩き続けて行っただろうか
明日のことを 恐れないまま
欲しかったものたちに届いたのでしょうか
走り抜ける風をつかめたのでしょうか
時がやさしくせつなく流れ
そっとこのまま振り返るなら
僕等は今も自由のままだ
そして、拓郎さんが「若かった頃のことをきかせて どんなことでも 覚えてるなら」と言っているので、ロスの写真の続きを掲載することにしよう(この写真も拓郎さんに見せていないので、懐かしがってもらえることだろう)。
そして、次回は、拓郎さんと僕は、ディランとバンドのコンサートを見るためにロスのフォーラムに行ったのだが、僕たちの周りには、ディランとバンドが好きでもないのに、わざわざ東京からその会場まで来た業界人がたくさんいたことと、彼等はなぜその会場に居たのかを書いていく予定。
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