矢島 賢さんロングインタビュー 3
【長渕剛はー緒にやっていておもしろかった。こっちが全開でギターを
弾いても負けないから。】
Q スタジオ · ワークとして、矢島さんのクレジットのあるー番古いレコードは
井上陽水が72年にリリースした「陽水IIセンチメンタル」ですが、それ以前で
参加していた作品はありますか?
A 天地真理(71年デビュー)、南沙織(71年デビュー)、郷ひろみ(72年デビュー)、
桜田淳子(73 年デビュー)はその前でしたっけ。その辺でも実はギターを弾いて
いるんですよ。あと、ドリフやっていましたよ。「8時だョ!全員集合」のステージで。
キャノンボールを作ったんだけど、最初はそんなに忙しくないわけですよ。
それでたまたま新音楽会っていう会社があって、そこから行ってくんない?って
言われて、週にー回行っていました。
Q 岡本章生とゲイスターズ(「8時だョ!全員集合」の専属バンドで、日本の5大
ビッグ · バンドのひとつ)のメンバーだったんですか?
A メンバーではなくて、サポート参加のような感じでしたね。
Q 南沙織さんはいっ頃からやりましたか?
A 最初の頃からやっていたと思うんですけど、「傷つく世代」(73年)は、
エリック · クラプトン(デレク · アンド · ザ · ドミノス)の「いとしのレイラ」だなと
思って弾いた記憶があります。当時のアレンジャーや作曲家も洋楽をもち
ろん聰いていて、僕らもやっぱり洋楽を聰いていて。弾いていると、「ああ,
あの曲にインスパイアされたな」とかなんとなくわかるんですよ。似たよう
なものを聴いているけだから。当時アメリカで流行っている音楽や機材を、
日本の音楽産業全体が追い求めていた時代だったんで。なので、よりそう
いう流行に対応できるミュージシャンがスタジオに呼ばれる機会が多かった
んだと思います。
(続く)
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