吉田拓郎 ・緑の新居 さらに飛翔への砦!'82.2 明星
吉田拓郎 ・緑の新居 さらに飛翔への砦!
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「ここにいると、もうどこへも出かける気はしないね。おかげで太っちまったよ、少し。 いつもの年なら、今ごろツアーの最中だもんな。だけど、オレにとってはいい休暇だと思ってる。ワーッとひらけた空を見ながら、ぼーっと頭を真っ白けの状態にしたり、,なんてことは、この10年で初めてじゃないかね。東京のコンクリのマンションの中じゃ、とてもそんな余裕は生まれんね。何にしても、ここ、オレの生命のかなりの部分を埋める場所だからな」
拓郎は、この家の設計のアウトラインを、すべて自分で決めた。モスグリーンの色も、上から見ると、グランドピアノの形になる家の全景も、8ヵ月間かかって、拓郎が決めたものだ。生はんかにはしたくなかった。単なる住居ではなく、生活のベースにし、音作りの城にして、更に撃って出るための砦としての家でなければならなかったからだ。
もちろん、美代子夫人の要望も十分にとり入れられていて、20畳ほどのリビングに続くキッチンは、かなりのゆったりスペース。夫婦とも満足の新居なのだ。
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1982年2月月刊明星
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