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2008/06/06

サマルカンド・ブルーWild lion or unpolished diamond 対談⑥

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N:TAKUROは言ってたよ。"KATOは俺のこと, 研究してるんだよ”って。"いいプロデューサーだよ" ともね。

T:「サマルカンド・ブルー」も最初とは全然違う風になっちゃったね。テンポもそうだし,旧曲とは全然違う。

N : TONOVANは何曲メロディーを書いたの。

T:いや,僕が1人で書いたのは「パラレル」と「ロン リーストリートカフェ」だけて,あとはTAKUROの メロディーを......。

N:いじった!

T:そう。

N:いじるだけいじった。豆腐が玉子に見えてしまう 位に……。

z:どっちもいじれなかったのが......。

T :「TOKYO」はいじってないな。

z:「風のダイアローグ」もね。

T:でも,そういう風に言うと,勝手に僕が変えてるみたいだけど,さっきのライオン説っていうか,ライオンはライオンで,自分が何だか気づいてないわけだ から,すごくいいメロディーとか,いい何かを持っていれば,それが無造作に出てしまうんだよ。

N:さり気なく出されたものは,根本的な部分ではいじれないものね。

T:だから逆に言うとTAKUROみたいなアーティス トっていうのは,絶対にプロデューサーが必要なのね。ダイアモンドの原石だからね。

z:そう,完全に原石!

T:ちょうど上でビリー·ジョエルがやってるけど,彼ほどになれば自分でレコードはできるわけよ。でもフィル·ラモーンが絶対についている。

N:そうだね。

T:そういうところがさらに凄いものを生み出す! 1+1が10の世界になっていく。

N:ジョン·レノンがジャック ダグラスと組んだのも そうだよね。

T:そう。自分で全部やっちゃうっていうのは小さいよね。

z:そういう意味でTAKUROは今回,原石をピカピカに光らせたんじゃないかしら。ヴォーカルもうまくいったし。

N:ヴォーカルに力が入ってるよね。これでヴォーカルが決まらなかったら2人に負けたということになるんだから頑張ったんだよ。プロデューサー,作詞家,ヴォーカリストの三位一体となって,最高にTAKUROはパワーを出してるんじゃない。

z:いやあ,見事なもんですよ。

T:ヴォーカルの前はビッシリお酒もセイヴしてね。 そういうところはすごく繊細なんだよ。

N:やはり本物のライオンだ。

z:とにかくあの頑固さは並大低のものじゃないわね。作詞とか何とかでケンカすると,もう言いたい放題だもの。TAKUROも詩がわかるから私も負けないと思うし.....。

N:とにかく凄いものができてるよ。

Z:そう,うれしいわ。楽しい仕事になったけど, 2月から書き始めて,もうかかりっきり。他のことなんて全然できなくて,収入なんてなしよ。TAKUROの詩ばっかり書いていて。

T:今年になって,こればっかりやってるね。

z: (笑)うちは食べていけるかどうかって位にね。

T: "私なんか全部仕事断って書いてるのにってZUZUが言うと, TAKUROは"おお!もっと断れ, 断れ"だからね。

z:軽いのよー。

N:見事なものだね。

(in the car on the way back)

N:本当に本物しか生き残れないね。

T:本物じゃない人は去っていくしかない。

      終

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