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2008/06/05

サマルカンド・ブルーWild lion or unpolished diamond 対談⑤

T2

T: 何だかんだ言っていろんな人をINVOLVEしてるけど,何か不思議なプロジェクトだなぁ。

N:異常な魅力。

z:異常であり,なおかつ贅沢。

T:贅沢度においては,上でビリー·ジョエル,横で シンディ ローパーがやってるけど,全然負けてな いね。

z:でも今回のプロジェクトがパリじゃなくてよかったし、ローマじゃなくてよかった。日本食レストランがこ んなにニューヨークにあるとは思ってなかった。

T:本当にいっぱいあるね。でも,あの日本レストラン 独特の悲しげでノスタルジックな感じってどうにか ならないのかなあ

N:それは同感だなあ。

z:やっぱりフレッシュなものを食べようと思ったら, その土地のものを食べるのが一番よねo HAMAののおひたしを食べるんなら,スピナッチサラダを 食べた方がよっぽどいいもの。

N:だけどライオンはそうは言わない。

T:ライオンはおひたしだ(笑) (it is cool to eat sushi and have conver- sation in English)

z:でもニューヨークって最高! 住みたいとは思わ ないけど。

T:ビジネスでも何でも,はっきりしているところがいいね。主張が激しいところではあるしね。

N:すごく主張はあるよね。

z:億万長者でも,ヤッピーでも,トレンディでも,ヒッ ピーでも,どこかに生きざまをおけるわけでしょう。そ してお金はあまりないけど今を生きたいという人 たちが光ってるわね。

N:日本で言うと我々と同じ"魂の世代"と呼ば れるジェネレイションの人間たちだね。

z:そういう中間層の人たちが頑張ってると生き心 地がいいわよね。

N :日本でもそういう人たちに「サマルカンド・ブルー 」を聴かせたいね。今は日本に日本語の歌を聴 きたくなくなった人ってたくさんいるんだけど,そういう人にあれを聴かせたときに……。

z:ガーンと!

N :間違いなくいくね。TONOVANが「ブロンド・オン・ブロンド」の86年版て言ったのもわかるし……。 きかたが違うもの。

T:違うところからくるでしょう。

N:いきなり脳天杭打ちみたいな世界。

T:間がないのね。

z:詩を作るときにね。もう随分前なんだけど,シルク ロードを女が車で踏破するという企画があったの。 それがある事情でパアになっちゃつて,私はシルク ロードに恨みを持ってたのね。サマルカンドっていうとシルクロードのポイントにあるわけで,終点はトルコのアンカラ。そこで当時のボーイフレンドと会う約 束もしたんだけどパアになって……。以来,私はサ マルカンドに恨みと夢を持ち続けちゃったのね。

N:そういうものが全部吐き出されちゃったパワーが あるよ。

Z : TAKUROは「サマルカンド ブルー」のアーティスティックな面というのはわからないんだけど,捕え方の中に確実なものがあるのね。私が"フォークソ ングじゃないんだから,その気になって歌ってちょう だい!"って言ったら"わかった!やってみると "そこに私は男を感じたの。

N:いい話だね。

Z:そう,いつでも女に優しい。

T:ハードボイルドなのよ。

z:そう,ハードボイルド!女に優しい。そう,あのとき,TAKUROの歌い方がコロッと変わったとき,ああ,男だなあって思った。

T:それを僕は知らない(笑)ちょうど帰ってきたら出来あがってたんだもの。

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