フォーク・ルネサンス2005(吉田拓郎ミニ特集①)
FM NACK5 9月19日放送 フォーク・ルネサンス2005
PM 4:00~11:15
パーソナリティー 坂崎幸之助
アシスタント 澤 美代子
~ 吉田拓郎ミニ特集 ① ~
坂崎: さあこの時間は早くもミニ特集です!早いよ!大先輩、現在ツアー中の吉田拓郎さんを特集します!
まず1曲めは「春だったね」。
♪ 僕を忘れたころに~
坂崎: はい吉田拓郎さん「春だったね」。いい曲だなぁ~。大好き!この歌。初めてですか?聞いた事あります?
澤: この曲は聞いたことあります。
坂崎: 吉田拓郎さんはどうですか?
澤: え?今はいろいろテレビとか出られてすごくいろんな所でやってらっしゃる方だなぁと。
坂崎: あ、Kinki Kidsといっしょにやたりとかしてたんで優しいおじさんってな感じですかね。
澤: はい。 でもちょっとやっぱり・・・
坂崎: 変わったおじさん?変わったおじさんですよね。(笑)
澤: 変わった感じが・・・影があると言うか・・・
違いますか(笑)
坂崎: 影がある!いやいいんですよ影ありますね。
澤: ああそうですか。
坂崎: やっぱりねちょっとね、繊細なんですよ、実は。豪快に見えて。すごい暴れん坊でわがままに見えるでしょ、イメージはね。 酒飲みで、飲むと大暴れみたいなイメージなんですけど。 実際はめっちゃくちゃ繊細な、気配りな方ですね。
澤: ああそうですか。
坂崎: 誰かがお酒無くなったら「持って来い」とか、ついだりとか結構恐縮しちゃうんですよ。
澤: 意外ですね。
坂崎: 優しいんですよ。人の事を気ぃつかってくれたりとか。だから酔っ払いは酔っ払いですけどね。(笑)
澤: ははは。
坂崎: 飲んじゃうとしょうがないんですけど、でも優しい方ですね。僕は高校の時、吉田拓郎さんが神様だったんですよ。
澤: ああそうですか。
坂崎: 高1の時に吉田拓郎さんデビュー、1970年にデビューして。
ラジオネーム○○さんから早くも来てますね。吉田拓郎さんイメージの詩、長いので少しでいいです、と。
このイメージの詩がデビュー曲だったんです。
澤: デビュー曲。
坂崎: ♪これこそはと、っていう歌なんですよ。
澤: それだけですかぁ。(笑)
坂崎: いや短いって、少しでいいですって。(笑)
澤: えーーー、みたいな。(笑)
坂崎: イメージの詩、♪ これこそはと、信じれるものが~で、ずっと長ーいんですよ。で途中でハーモニカが入って、その頃ハーモニカの弾き語りの人ってあんまりいなかったからめっちゃ僕らは新しい風を感じるわけですよ、吉田拓郎さんに。それまで70年までは60年代の末期まではどっちかと言うと新宿西口のフォーク集会とかそういうですね、ま、フォーク集会ですよ、西口広場知ってます?
新宿の西口広場ってのがあるんですよ。そこは学生さんが集まっちゃってフォーク集会やってるんでもう機動隊とかおまわりさんとか、もう衝突するんですよ学生と。ここは広場じゃないから歌うな」「ここは通路だから歩け」っつって追い出すんですね。締め出すんです。
澤: 激しいですね。
坂崎: 激しい時代。その頃はどっちかっていうと学生さん達が歌うフォークは反体制の歌、ね。その、社会に対してだとか不満ですよ。 それもあったですね。 ちょうど学生運動の時代だったからフォークと学生運動がリンクしちゃって。 実際音楽でフォークをやりたい人もいたんですけども全部そういう学生運動とかね、そっちの方にフォークのブームになっちゃうわけですよ。
で70年安保が終って拓郎さんが出てくるんですよ。そのいわゆる挫折した時代にですね、70年安保なんもなかったなぁって学生ががくっとした時にですね現れるんですよ彗星のごとく。吉田拓郎さんが♪これこそはと、信じれるものが~っつって。 それに僕らもどっぷりとです。で拓郎さんは反体制のメッセージよりも個人的な内面のメッセージ。例えばですね、♪ わたしは今日まで生きてみました~とかそういうですねなんか自分の内へ、自分へのメッセージみたいな。
澤: なんかお聞きしていると字余り~、すごく字余り~。
坂崎: 字余りですね。
澤: なんか無理やり詰めてる感じ・・
坂崎: そうなんですよ。 日本の歌謡史を語るうえでですね、よく挙げられるのが吉田拓郎さんが最初の革命家って言われるんですね。
澤: それ字余りの部分がですか。
坂崎: それまでは一つの音に一つの言葉っていうのが、♪いいつまでも~って。 い・つ・ま・で・も、って一つの音符に一つの言葉だったんですよ。 それを一つの単語を入れたのが拓郎さんですね。 ♪ いつまでもー。
澤: ははは、なんか。
坂崎: ♪いつまでもー 絶えることないー、っていうのが拓郎さんなんですよ。
澤: 画期的ですねぇ。
坂崎: 画期的ですよ。 だから字余りになっちゃうんですね。ひとつのセンテンスっていうかね、言葉を乗っけちゃうんで。 ね、五つだろうが六つだろうが七つだろうが言葉わ乗っけちゃったりするんで字余りになっちゃうんですね。 これが新しかったですね。拓郎さんはだから日本の歌謡界の革命家という・・
ええ、ルネッサンス! (笑)
澤: まさに!(笑)まさにきょうの。
坂崎: そうです!
澤: ビジュアル的には~
坂崎: ビジュアルはカワイかったですよ~。
澤: 当時はどんな感じだったんですかぁ?
坂崎: いやーめっちゃ女の子にもてましたからね。すごい可愛らしかったです。 やっぱり頭チリチリの時もありましたけどね。
澤: やっぱりありましたか。(笑)
坂崎: すんごいカワいかったですよ。 で泉谷さんが言うには拓郎さんは後光が射してたって。
澤: 後光が射す・・・
坂崎: ええ普段の生活、お酒飲んでても違ったっつってましたね、普通の人とは。 存在が違った、飲む量も勿論ですけど。 量は凄いですからね。 あの人すごいですよ、水割り一気ですから全部。
澤: いやー水割りを。
坂崎: 水割りね一杯を一気に飲むんです。
澤: ひやー。
坂崎: これは身体壊すんじゃないかと当時思ってましたけど。 もなんかそういうね普通の、フォークの中でもちょっと違ってたみたいですね、存在自体が。
( 続く )
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