FM NACK5フォーク・ルネサンス 2005 ③
FM NACK5 9月19日放送 フォーク・ルネサンス2005 ③
PM 4:00~11:15
パーソナリティー 坂崎幸之助
ゲスト 泉谷しげる編
坂崎: はっぴいえんどなんかもそうですよね。
泉谷: そう。
坂崎: その場によって語呂が違ったりしたじゃないですか。
あとテイクが、「はいからはくち」も最初のあれと違う
パターンありますよ。
泉谷: 全然ちがう、あのブギのもありますし、あの二四のもあ
のますしね。そうそうそう。
坂崎: ♪はいから~っていうのもありましたね。
二人: ♪はいから~ぼくははいから~
坂崎: いえー、こういうのありましたね。
泉谷: うんだから最初の♪ぼくははいから~あっちの方がまあ
覚えちゃったんだけど、コカコーラってのがあっちの方
で覚えちゃったから、ブギになった時に非常に悩みまし
たね。
坂崎: そう悩みました。(笑)聞く方はね。(笑)
泉谷: 大変ですよ、であの~はっぴいえんどの連中とかも先輩
だったから共演した時はもう嬉しくて嬉しくて、東北ツ
アーだったけど、「もう前座でもいいからやらしてくれ」
って言って。口もきいてくんないんだけど先輩達は。楽屋
で一言も言ってくれないし(笑)「なんだお前は」みたい
な顔して。(笑)「すいません」みたいなさ。(笑)
坂崎: ははは「ファンです」
泉谷: 「ファンです」なんて言ったら、「なにー」みたいな顔さ
れて。(笑)「あ、あ、あ、はい」みたいな。(笑)
で、もう見ててさ、嬉しくて嬉しくてさ。「しっかしへた
くそなバンドだな」と思ってさ。適当にやってるから。
坂崎: うん。
泉谷: 音、取れないのよこっちも。
コード、ど、ど、ど、どこ。
坂崎: なんか結構その場で「きょうはこうしよう」みたいな感じ
だったんですかねぇ。
泉谷: そうみたいね、合図でやってるみたいね。
坂崎: リハやってなかったみたいですね、聞いた事あるんですけ
ど大瀧さんに。
泉谷: でもまあへったくそだけど、なんだろなぁあの空気感?
うーん。
坂崎: なまで見てるんだ泉谷さんは。
泉谷: いっしょにやってましたからねぇ。すごいよ、あれは自慢
だよね。
坂崎: あと、拓郎さんと岡林さんは後光がさしてるってよく泉谷
さんおっしゃってましたよね。
泉谷: そうだね、色気、それもそうだしやっぱり色気ですよね。
あのまぁオフでもね。
坂崎: ステージじゃなくても。
泉谷: ステージじゃなくても。
坂崎: あのお二方はやっぱり特別ですか?
泉谷: そうそう、仲悪いんだこれが。
坂崎: 悪いんですか?
泉谷: だー、仲悪くて大変。あいだ取り持ってって「お前、
どっち派だよ」みたいなさあ。
坂崎: どっち派!(笑)
泉谷: もうしょうがない、二人と喧嘩するしかねぇなと。(笑)
ボコボコ。(笑)やるしかねぇなと、俺もどっちか取り
込まれるのいやじゃん。(笑)ね、やるしかねぇだろ。
何が神様だ、この野郎!みたいなさあ。
坂崎: どっちも神様みたいな感じ。(笑)
泉谷: どっちも神様だから、「やかましいこの野郎」ってんで
さあ。(笑)もう、あとで菓子折り持って謝りに行った
けど。(笑)
坂崎: 菓子折り持って!(笑)
泉谷: おう、田舎まで「あん時はどうも申しわけございません」
みたいな。(笑)
坂崎: 岡林さんとも何度もじゃあ、ステージとかで会ったりした
んですか?
泉谷: そうですねぇ、会ったりしてました。
坂崎: あるんだぁ。
泉谷: うん、だから興奮しますよね、うーん。もう先輩が出てく
るとみんな持っていかれちゃうし、だからいかに邪魔して
いかにかき回すかっていう事ばっかり考えてました。
坂崎: どう暴れるかと。
泉谷: どう暴れるか。
坂崎: 岡林さんはどんな曲、好きですか?
泉谷: 岡林さんはほとんどあの、彼は「評判悪い」って言ってた
けど、例えばロックになった時の方が好きかな。
坂崎: 私達の望むものはとか。
泉谷: そうそう、あそこらへん、だから、見るまえに跳べ?
坂崎: ああ、見るまえに跳べ。
泉谷: そうそう、それで、自由への長い旅とかねぇ。これいいっす
ねぇ。
坂崎: いいですか。
泉谷: ♪いつの間にかわたしが~
かっこいいですよねぇ。
坂崎: これ、はっぴいえんど、でしたねバックは。
泉谷: はっぴいえんど、だからこれ野音で見てるんだけど、もう背筋
がぞぞぞぞーですよ。ところがやっぱりその時はじめて感じた
んだけど、俺、客っていうのはさすごくやっぱりなんだかんだ
言って保守的だなって思った。
坂崎: そうですか。
泉谷: 客そのものってのは。
坂崎: それはでも言えますね。
泉谷: うん、新しくなるのをすごくいやがる、ほんとに。
坂崎: ですね。僕もそうでした、客の立場のとき。
泉谷: そうでしょ、変わると嫌がったでしょ。
坂崎: はっぴいえんど嫌いだったもん、俺、その最初岡林さんに付いた
時に。
泉谷: 信じられない。
坂崎: いやだなぁーと思って。そのあともう大好きになって。
泉谷: あーそう。みんな、だって野音でさ、はっぴいえんど出てくると
「帰れー」とか言ってるわけ。なんて事言ってんだこいつら、と
俺なんてぞくぞくして見てるわけ。「カッコいいー」と思ってる
わけ。鈴木茂のギター、ね、もう松本隆のドラム、細野さんのベ
-ス!
坂崎: 大瀧さんはどうですか?
泉谷: 大瀧さんそのときいなかったー(笑)あーっ大瀧さんそのとき
マラカスかなんかやってたんじゃん。なんかよくわかんないけど。
坂崎: ヴォーカルですからねぇ。(笑)
泉谷: でー、だからディランバンドみたいなもんで、ものすごくかっこ
良かったですよ。
坂崎: でもやっぱり岡林ファンは、例えば・・
泉谷: もう許さないわけ。
坂崎: フォークギター一本で。
泉谷: そうそうそう。♪きょうの~、ってやんなきゃだめなわけさー。
で、君を待っているっていう歌があって、それはなんか曲が
全部完成してなくて、ドラムと彼のギターだけでやったんですよ。
坂崎: うわ、すごいですね。
泉谷: かっこいいー、とか思ってすごい!こいつとか思ってつまり俺は
そのーなんだろう、どうしようもない滅茶苦茶なステージ大好き
なわけで・・・
坂崎: ギターとドラムですか?
泉谷: ギターとドラム。で、松本隆のタイコだけで。今で言うと三上寛
状態!?(笑)
坂崎: すっごいですねぇ。(笑)
泉谷: すごいなぁと思って。かっこいいんだ、だからパンクなのよ。
坂崎: パンクですよね。
泉谷: だからさ、すげーとか思って、どわぁー、俺なんか一人で喜んで
たけど周りは、今一つなのよ。だから「こいつら新しいものを」
新しいものを求めておきながら、いざアーティストが新しい事
やると、保守的なんだよ。
坂崎: それは、わかりますね。
泉谷: それすっごい感じた。
坂崎: 泉谷さんはバックつけたときもそうでした?
泉谷: もっちろんだよ、あえてやったんだもんそれ。非難、嫌がらせ。
坂崎: はは、嫌がらせ(笑)
泉谷: 嫌がらせ、スペースバンドだよ、しかも。
坂崎: あ、最初スペースバンド!
泉谷: スペースバンドだもん。
坂崎: つのひろさん?
泉谷: そんなもん、合うわけがない。
坂崎: (笑)スペースバンドだったんだぁ最初。(笑)
泉谷: 当たり前じゃないですか。
坂崎: イエローはその後ですか。
泉谷: いえいえサディスティック・ミカ・バンドが最初ですけどね。
坂崎: サディスティック・ミカ・バンドがあって・・・
泉谷: そうそう、でスペースバンド、ほんでイエローでしょ。
坂崎: (笑)すげえバンドばっかりー。(笑)
泉谷: そうそう、だからサディスティック・ミカ・バンドといっ
しょにやった時は渋谷公会堂、超満員だったんだけど、みん
なひいたもん。(笑)
坂崎: かっかっか。(笑)合わねぇって。(笑)
泉谷: ざまあみやがれ。(笑)ざまあみやがれと思ったもん。(笑)
坂崎: ざまあみやがれ・・(笑)
・・・ CM ・・・
続く
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