J-POP MAGAZINE ( 3 )
拓郎: また2時間半ぐらいやりますけどもね。でもきついなぁ、
今年の練習はほんときつい、と思いますね正直。
田家: あのーミュージシャンの方は去年、おととしと同じ、瀬尾
さんがコンダクターで、まぁ本当に一流ミュージシャンが
これだけ集まるっていうステージ珍しいぐらいにたくさん
こう、まあつわものが集まってる・・
拓郎: はい、本当にありがたい事です。
田家: ステージですけども、やっぱりこう去年、一昨年があった
分だけコミュニケーションも変わってきてたりするという・
拓郎: うん、それでまぁツアーという形式ではこれを最後にする
つもりでいるんで、このグループは。
田家: あ、そうなんですか。
拓郎: だからこのグループで来年イベント考えてるんですけども、
ツアーっていう形では、あのー、これで最後にしようと思
ってるんですよ。来年からはまたバンド作り変えたい。
バンドもまた組み直したいし、まぁそういう事も考えてる
んで、このビッググループっていうか大きい編成で周るの
は、コンサートツアーとしては最後ですね今年。
田家: 今年が最後になる・・
拓郎: ええ、そうです。瀬尾ちゃんとも一緒に旅をするのは、こ
れで最後です。
田家: あらららららら。それはこうある種のなんて言うんでしょ
う、ま、自分の中での、やる事はやったなみたいなことな
んでしょうか。
拓郎: まあとても楽しい体験をねさしてもらったし、それからミ
ュージシャン達も楽しい体験をしてると思うし、瀬尾ちゃ
んも体験したと思うんですよ。これはまあひとつ、完璧な
というか集大成のような物が出来上がって、今年のツアー
とかもいろんな物にね、残しておこうと思って思ってます
んで、だから今年でこの編成のやつは、このシリーズは終
わらせようというふうに思ってますから。
田家: それも一種の初めて公に言うような事になるんですかね。
拓郎: そうですね。来年ね、イベントを企画してるんで、それは
このビッググループで是非やりたいなと思いますけど。
来年それとは別にツアーとか、その後、イベントの後ツア
ーとか企画も立ってるんですけども、その時は編成を作り
変えます。
田家: なるほどね、瀬尾さんとは、そういう話もされながら今回
も・・・
拓郎: してます。はい。来年のイベントまでは、いっしょにやろう
と、これを。このシリーズでこのバンドのツアーで、編成
でね。やろうという事は話してます。
新たな来年以降のバンド集めを今、やってるとこなんです
よ。
田家: あ、もう目は、その先に。
拓郎: ええ、だいたい、だいたい固まって。ギターとかまだもう
ちょいかな、という感じだけど。はい、わりと固まってき
ました。
田家: 今回のツアーの内容は、そういう意味では前回、前々回と
違う曲もたくさん入ってたりするわけなんですね。
拓郎: そうですね、まああの、ずっと言ってきたんだけどこのゴ
-ジャスな編成なので、ほとんどの曲はできるんですよ。
こんだけの編成だとね。だからこれまでできなかった曲な
んかができるようになっちゃって、だから何でもできちゃ
うんだけど、それでもなんかちょっとやっときたいな、と
いう曲を何曲かね、古いのから引っ張り出して、そいでな
かなかできなかった曲があったんで是非このバンドでやっ
てみたいな、というのをなるべく選んでやってんですけど
ね。
田家: 例えば「この曲」みたいな曲目を挙げちゃったりする事は
できるんですか?
拓郎: 例えば、「ハートブレイクマンション」。こういうのは、
なかなかね、編成的に普通の5、6人のロックバンドだと
やりづらいんだけど、アーケストラ形式のストリングス
やブラスが入っててくれるとアレンジがし易いっていう
か、幅があるんでねアレンジに。だからああいうドラマ
性のある曲はやれるんだなぁって思います。
田家: この辺の曲が増えてきてるっていうような事はあるんで
すか?この時期とかこのアルバムとかこの頃みたいな。
「ローリング30」とかあのへんの・・・
拓郎: どうかなぁ~、まだよく自分でもね(笑)、選んだ曲が
よくわかってないんだけど。ただ全体にね、去年のツア
-で田家さんの小説のヒントでね、生い立ちからやって
みよう、というMCも含めてね。生い立ちっていうか東京
へ出てくるところぐらいから話を始めようと思って。
今年はねぇ、あそこまで去年のツアーで話したんで、
それ以降の話がメインになると思いますよ。MCの話とし
ては。だから東京へ来てからいろんな青春というか、そ
れからいろんな体験をするわけですけどもね、そこら辺
の話になるんで。去年は広島から東京へ出て来て東京で
ショック受けた話とかいろいろあったんですけど。
今年はその後の、大人になっていく自分というのをMCの
テーマにしようと思ってるんで、どちらかというとそこ
ら辺の青春の歌がねテーマになってんのが、まあハート
ブレイクマンションもちょっとねぇ、707の老人夫婦とか
いろいろでてきたりね、そういう歌が多いんですけどね。
と、思いますけどもね。と、思って曲を選んでるつもり
なんですけどね。
田家: そうすると激動の時代の事がたくさんでてくるという。
拓郎: 話としては。そうです、だから東京へ出て来て生活も落ち
ついてある種の吉田拓郎っていう名前も市民権ていうか、
そんな物も得てからの話をしようかな、と。
それでもまあ、いろいろ思い通り行かない事や、壁にぶつ
かるんですけどね。勿論いろんな事件にも巻き込まれたり
いろいろあるんですがそこら辺が多分、MCのテーマになる
と思ってんですよ。
田家: 音楽業界がどういうふうに拓郎さんに対して向かってきた
か、とか。
拓郎: ええ。忘れちゃったんですけどいろんな事を。
また田家さんに電話していろんな話を聞きながら。
田家: プライベートな事も登場しそうな感じがありますが。
拓郎: プライベートですねぇうーんそうですね、まぁ話せる所
までは、って何を言ってんだかわかんない。
話してみようかなって思いますけどね。
田家: なるほど。そういう意味では本当に集大成なツアーになる
という。
拓郎: そうですね、このグループでのきれいな幕引きをしたいな
と思ってんですよね。
曲・・・ ハートブレイクマンション・・・
田家: お聞きいただいてるのはですね、今、話に出ていた曲ですね
1979年の「ローリング30」という2枚組のアルバムがあったん
ですよ。♪ローリングサ~~ティっていう歌で、アルバムで
その中に入っていた「ハートブレイクマンション」。
さっきお聞きいただいた「恋唄」もねローリング30に入って
いたんですが、この曲が大編成でどういう曲に変わるだろう
と。それも一つのテーマで楽しみであります。
アシスタント: はい、ほんとにリクエストとかメール、FAXたくさ
ん来てるんですけどみんな思い入れが強いみたいで長いんで
すよね。
・・・リスナーのメールを受けて・・・
田家: 話に出ていた来年のイベントと言うのがですね「つま恋」の
イベントですね。来週(8月27日)が吉田拓郎さんの後編な
んですが「つま恋」のイベントについてね、いろいろしゃ
べってくれてますよ。
・・・他のコーナー・・・
・・・エンディング・・・
アシスタント: そしてインタビューで拓郎さんが言ってた小説って
なんの事ですか?
田家: 小説はですね、文芸ポストっていう小説の雑誌があるんです
よ、小学館から出てる。それでね僕、小説吉田拓郎っていう
連載書いてるんですよ。
A: あ、田家さんが書いてるんですね。
田家: そうそうそう。それはね広島時代の、アマチュア時代のダウ
ンタウンズっバンドだったんですよ拓郎さん。
R&Bのバンドやってたんですよ。そのバンドを主人公にした
小説なんです。広島の青春グラフィティ。だからまだプロデ
ビューする前の話を書いてるんです。でいろんな事調べたり
してて本人が忘れてる事がいっぱい出てきたりするんでです
ね、「俺、その時なにやってたんだっけ?」って聞かれたり
ときどきしてます。
A: だからか。本人より詳しいってことですね。
田家: 相当うそも入ってんだけど。うそ三百五十ぐらいの。
A: ははははっ。ちょっと気になりますねそれも。
・・・リスナーから「拓郎のプロフィール」を田家さん風に
紹介して欲しい・・・を受けて
田家: 僕ふうというのはどういうんだろうね。
簡単に言ってしまえば、日本の音楽を変えた人、ですよ。
これは誰が言ってもそういう評価になるでしょう。
それまでの歌謡曲とか演歌とかアイドルの音楽とは全然違
う、ギターで弾き語りで登場したりね。弾き語りだけじゃ
なくて、さっきのR&Bがあったりいろんな音楽もやってし
まうというね。で、しかも野外イベントをたくさんやって、
で自分でレコード会社の社長までなっちゃったって人。
フォーライフレコード今年30周年なんですけどね。
A: 偉大な人なんですね。
田家: 日本にコンサートツアーが無い時代にあの人が始めて、コ
ンサートツアーという形ができたとかですね。ま、そういう
歴史がいっぱいあるわけで。そんな話を来週も是非。
A: 来週も貴重なインタビューお聞きください。楽しみにして
いてください。
【 前編終わり 】
※ テープ起こしが遅くなりました。
いつもたくさんのアクセスありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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