« J-POP MAGAZINE | トップページ | J-POP MAGAZINE ( 2 ) »

2005/08/21

J-POP MAGAZINE ( 1 )

'05 8月20日(土)FM NACK5 J-POP MAGAZINE

     【 吉田拓郎インタビュー・前編 ①】

~こんにちは、吉田拓郎です。え~今リハーサルが終わって、

田家さんのインタビューを、終わりました。これから家へ

帰って(打ち上げ入ってかも)、ひじきを食べます。

食べたいな、ひじき。~

田家: 今週と来週は、来週28日から50代最後のツアーが始まる
   
   吉田拓郎さんです。70年代80年代とですね、数々の歴史

   的なイベントを成功させてきた伝説として未だに現役で

   す。一昨年は、あの衝撃的な肺がんの発見からですね、

   摘出手術を経て、見事にカムバックしてツアーを成功さ

   せました。今回のツアーというのはですね、去年、一昨年

   と続いて30年来の友人プロデューサー、アレンジャー瀬尾

   一三さんをコンダクターにした総勢23人というですね、大

   所帯の豪華編成。ホーンが入ってストリングスが入ってコ

   ーラスが入って、もの凄い厚い音で、まぁ音が迫ってくる

   という感じの見事なステージなんですが。

   えーあのー、リハーサルのですねスタジオにお邪魔したん

   ですよ。リハーサルきのうまでやってましたね、きのう最

   終日だったんですが。

   今の意気込みはどんな感じなんでしょうね、ま、あのリハ

   -サル終った後ですからね結構こう、はまったっていう気

   分で臨んで、こんな衝撃・・びっくりしましたよ、この話

   が出た時は。ひじき、ひじきですね。(笑)

         ・・・インタビュー・・・

田家: えー、というわけで吉田拓郎さんであります。

拓郎: どうも、こんにちは。どうもご無沙汰しました。

田家: えーきょうはですね28日から始まるツアーのリハーサルが

   そろそろ大詰めで、スタジオにお邪魔してですね伺おうと

   いう事なんですが、今、熱のこもったリハーサルが終了

   したばかりです。

拓郎: えぇ、もう、疲れました。

田家: あと、もう本当に何日しかないですもんね。

拓郎: もうないですねぇ。本当に、大変ですねぇ。年々大変に

   なってきますね。

田家: 年々大変に?

拓郎: 大変ですね。

田家: 熱は入ってましたねやっぱり。

拓郎: やっぱでも夏、夏っていう時期がこう、得意だったってい
   
   うね若い頃から。夏は好きだっていう、で夏は暑いのは全

   然平気だ、へっちゃらだと思って夏場のツアーが一番燃え

   るとかいうね。若い頃からそういう体験と経験を積んで来

   たつもりでいたんだけど、この2、3年、夏きついですね。

   この猛暑に耐えられない肉体になっちゃってるみたいでね。

   暑さがつらいっていうのと、この暑さの中をかいくぐって

   来てスタジオのエアコンの効いた所に入ったりするので体

   調をね、崩したりとかまた暑い所へ行って歌ったりとかす

   るわけでこれから。ちょっとこの暑さ対策がもう全然ね、

   できない、肉体的にね。だから夏場は得意なはずだったん

   だけどちょっとあてが外れてきましたね、なんか最近全然。

田家: 今年はでも特に湿っぽいっていうのもあるんでしょうね。

拓郎: ま、田家さんもそういう年代だからそういう事毎年言って

   んだけど。去年もそんな事言ってた気がするんだけど。

   今年は去年よりねリハーサルがきついですね。

田家: スケジュール拝見してたら12時から夜の7時までっていう

   歌いっぱなしでしょ。6時間、7時間。

拓郎: 一日、スリーステージくらいは軽く歌ってるんですよね。

   きつい!

田家: でもそれは体調、年齢関係なくそれだけ歌えばだいたい

   きついだろう、というのもあるんじゃないですか。

拓郎: そうですかねぇ、まぁこんなぐらいは平気だったっていう

   若者だったはずなんですけどね。(笑)

   若者だったんですよね。(笑)あの頃は。

   あの頃、若者だったんだなぁっていうのがね、よくわかり

   ます。全然、今、体力的に本当にきついです。

田家: あのー、体調それから体力的な事、拓郎さんの話をいろん

   な人としますと、まず、「体調は大丈夫なんですかねぇ」

   ってのが返ってきたりするっていう。それは年齢という事

   とは別に一昨年の事があって。

拓郎: あのぅ肺がんの手術は非常に成功に終ってその後の経過も

   今、ちょうど二年たって検査をした時も全身の検査したん

   ですけどね、まったく問題なくて再発とかいう心配も90%

   以上もうないというお医者さんから診断がありましたね。

   で、恐らくまあ、もう大丈夫なんだと思うんですよ。

   その心配は全然なくなって、むしろ去年のね冬くらいから

   うつ病、今度は。今度はねぇ、まあ本当にね、なんちゅう

   んだろうな次々、次々ねあっちが終るとこっちがっていう

   感じで。うつ病なんだそうですよ。自分では意識のね、無

   い、うつ病。うつ病まで行かない、うつな感じをね、あの

   持ってるらしいんですよ僕は。そいでそれはね、えぇっと

   だから薬を、抗うつ剤っていうのの軽いところをね一応

   飲んでないと良くないんですよ。かと言って憂鬱かどうか

   っていうのとは違って、気持ちは非常にハッピーで明るい

   おじさんなんですけど医者はね、それも、うつなんだって。

   だから現代病ですね、要するに。現代人がひまを持て余し

   たりとか贅沢に慣れてしまったりとか、あるいは、ずぼら

   な事ばっかり僕みたいにやってるとかかってしまう事があ

   るという。確かに12月頃からひまを持て余していた事は事

   実なんですよ。気になる事はないかって医者に言われて、

   隣にマンションが建ってるのが気になるとかって言ったら、

   それが原因で、うつかなって言われたぐらいですけどね。

   人は信じてくれないですけどね、お酒もおいしいしお酒飲

   むと楽しくてしょうがないくらいハッピーなんですけども

   うつ、なんです。

        続く

|

« J-POP MAGAZINE | トップページ | J-POP MAGAZINE ( 2 ) »

J-POP MAGAZINE」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: J-POP MAGAZINE ( 1 ):

« J-POP MAGAZINE | トップページ | J-POP MAGAZINE ( 2 ) »