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2005/07/27

火花

takublog727-2

さようならもいわずに  一日が終わる

一日が  一日ずつ  きちんと終わって

たちまち一と月が終わり  一年が終わる

すべてが  ずいぶん早く終わってしまう

けれど  終わるものは必ずなにかを残す

一日は  わずか一日でも  その重みを

一と月は  一と月の掛け替えのない実りを

そして  春夏秋冬の恵みに満ちた一年は

生き続ける私たち一人一人の身と心に

時間の豊かさが生む貴重な充実感を

熟したぶどうの実のように残してくれる

一日が終わる瞬間  次の一日が始まる

一年が終わる瞬間  次の一年が始まる

その< 瞬間 >を照らすのは希望の火花だ

●                                 

●                                   宮沢 章二

              

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