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2005/07/06

この唄を君に贈ろう ( 8 )

小室: じゃ最後にビッと唄ってもらおうか。

拓郎: もう眠くなってきました、ね、みなさん。(笑)

小室: 最後にもうこれ最後のおねだり。最後に一曲やってもらおう。

拓郎:   ♪私は 今日まで 生きてみました、とかですね。

小室: カポつける?

拓郎: はい。

小室: 嫌だ?

拓郎: いやいいです。

   きょうすっげーやってるなぁ。はははっ。

     ♪ 「303」の若い少女が

        エレベーターに泣いて乗り込む

                地方の親のすねをかじって

        彼と一緒に住んでた娘さ

        永すぎた春  時の流れを

        荷作りしている  恋人を背に

         愛で飾られ  愛で汚れた

         「303」も今日で空室

                ハートブレイクマンション  住んでみませんか

        日照良好  交通至便

        ハートブレイクマンション  住んでみませんか

                豪華な部屋がお待ちしてます

       「505」の中年夫婦

                三月ほど前娘が嫁に

           淋しさだけをはしでつついて

                晩の食事も火の消えたよう

        ビールの泡に  浮かびはじける

                若い秘書との  うたたかの夢

                四十の坂を  のぼった妻は

        哀しい顔で  見ても見ぬふり

        ハートブレイクマンション  住んでみませんか

                日照良好  交通至便

        ハートブレイクマンション  住んでみませんか

                豪華な部屋がお待ちしてます

                「707」は老人の部屋

         陽のあたる椅子  湯のみがひとつ

                子供のように透みきった瞳が

                時を見つめて  ただ笑ってる

                隣り近所のカギッ子たちは

                テレビの箱で  息をひそめる

                老婆の夢は身体を離れ

                ふるさとの山や川をさまよう

                ハートブレイクマンション  住んでみませんか

                日照良好  交通至便

        ハートブレイクマンション  住んでみませんか

                豪華な部屋がお待ちしてます

                ハートブレイクマンション  住んでみませんか・・

  

             疲れました。(笑)

     ・・・ スタジオの拍手に照れて ・・・

拓郎: いやいや~。(笑)

  
       ・・・ エンディング ・・・

小室: (河内さんに)どうだった?

河内: えー、・・・なんかねぇ・・こう・・久しぶりに拓郎さんの

   歌って、生で聴いたんですけど、こう、男になんかこう

   いやぁ、なんとも言えないです。うーん、切ない恋がしたく

   なると言うか・・・ね、言葉で言うと軽くなっちゃうけど。

   男にそういうふうにどうして思わせるのかなぁ・・

   悔しい気がしてますけどね。

児島: 私はなんか、切ない恋っていうのはすごいあってるんですけど

   なんかお母さんを思い出しちゃった・・・

   うん、感激しちゃって・・・

小室: あの、いい歌が聴けるのは、幸せですね。

   ますますいい店になってくるかもしれない、というふうに

   僕達三人、自画自賛しながら、今夜は終わりましょう。

            ( 終 )

                   □         

                                      □

番組の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。この日の拓郎は、本人の

言ってた通り精神的にも充実していたようでした。鹿児島で父の墓参

りを済ませた、というのもあるでしょうし、アルバムのできがいい、

というのもあったのでしょう。

言いたい事を言っているように見えて、実は小室さんの番組を精一杯

盛り上げようとしているのがよくわかりました。

小室さんも決して番組を仕切ろうとせず、半分は拓郎に任せて、流れ

のままに進行していたようです。

小室さんとの阿吽の呼吸、それが心地よい反面、小室さんの真意が

わかってしまう事への苛立ちや煩わしさにも拓郎は触れていたように思

いました。

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