« じゅんの恩返し | トップページ | この唄を君に贈ろう ( 2 ) »

2005/06/13

この唄を君に贈ろう ( 1 )

92年に放送された「この唄を君に贈ろう」です。

92年と言えば、アルバム「吉田町の唄」発売の年でしたね。

小室等さんがホストで河内淳一さん、児島未散さんがアシスタントでした。

拓郎がゲスト出演しました。

   番組は始まっているが拓郎と小室さんは雑談中・・・
    拓郎、気づいて。

拓郎: 何の話してるんですか?今、ふっと我に返ったら番組が始まって
   るじゃないですか。(笑)
小室: はははは。いや大丈夫。(笑)
拓郎: きょうは父の日?違いますよ。(笑)
   僕はね、去年の暮れぐらいから自分でこう一念発起したというか
   決めてる事があるんですよ。とにかく人前に出たら、よくしゃべ
   るおじさんになってやろうと思ってます。ステージでむっとした
   り、という事は恐らくないです今後。しゃべりまくるおじさんに
   なりたいです。

小室: なんで?
拓郎: つまりずーっとこう、黙って曲なんかをやってるうちに、溜まっ
   ちゃったですいろんな物が、僕の中に。
   それは喋らなきゃね吐き出せない。
   歌なんかじゃとても吐き出せない部分が、喋りの中にあるような
   気がするんですよ。俺、それをやっぱりね、喋りたい。

小室: 何でも喋る?
拓郎: ええ、何でも喋ります、ええ?
小室: どんな話題でも?
拓郎: まぁ、ついていける話題なら。
小室: ふぅ~ん、最近の動きの中で、例えば熊本に行ったとかってのが
   あるじゃない。そういう話も訊いてもいい?
拓郎: ????

小室: く、熊本じゃないか、鹿児島か。(笑)
拓郎: び、びっくりした。俺、熊本で馬食ったけど、そんな話してどう
   すんだっていう。(笑)
   あ、鹿児島ですか?はい、いいですよ。フィールド・オブ・ドリ
   -ムスの旅。
小室: そうそうそう。
拓郎: よかったなぁー。映画、泣いたんだよね、本当に、俺。
小室: それはどこで泣いたの?
拓郎: うちで。もう涙、止まんなかったよぅ。ほいで、何だかわかんな
   かったけどもうボロボロ。所謂もう、隠し泣きとかいうんじゃな
   くて大っぴらにウワーッて泣いてるっていう。(笑)

takukomuro2

小室: そうそうそう。あれはね、あれはね、ホテルのほら映画あるじゃ
   ない。それでフィールド・オブ・ドリームスがあったの。
   それで見たの。ホテルで1人でしょ、誰もいないでしょ、もうわ
   んわん声をあげて泣くっていう感じで。

拓郎: うん、わかるなぁー。そいでそん時ね、俺の親父も何か俺に言い
   残してる事があるんじゃないかっていう気が、ふっとしたんです
   よ。それで、あのー、まさか野球場作れ、とは言わないだろうけ
   どね。
小室: 自分が親父に言ってた事があるわけじゃない。
   ♪親父が一番だなんて~っていう歌、歌ってましたよね。
   だから親父に向かって何か言ってたけど、親父から何か聞こうと
   してなかったんですよね。

拓郎: それそれ、親父はね、言ってない俺に何も。よく考えてみたらね
   一言もね、文句も言ってないし、ま、本当の事言ってないですよ。
   で、言ってくれないから俺は恐らく憶測でいろんな事考えて、歌
   にして親父を揶揄するっていうか、嫌な奴だっていう風にこう、
   大きく脚色したりとかしてたわけですけども。向こうの言い分て
   のは、そう言えば聞いてなかったなぁって思って。それがフィー
   ルド・オブ・ドリームスの中にあったような気がしてさぁ・・・
   俺にもあるんじゃないかなっていうんで、親父が仕事してた鹿児
   島に行って、自分がガキの頃、鹿児島だったですから。
   鹿児島の、子どもの頃家があった場所とかいろいろまわってね。
   
   天の声、親父から・・「拓郎!」っていうのが、「そこに作れば
   やってくる」とかいうのを、言うのかなって・・・まわったんで
   すけどね、何にも言ってこないんですよ、うちの親父は。

小室: 全然、聞こえず?
拓郎: うん、あいつ天国で無口になっちゃったのかなぁ・・・
   何にも言って来なかったですからね。
小室: 何年ぶりで行ったわけ?
拓郎: 約三十何年ぶり。
小室: 三十何年ぶりでもって、親父と共にいた場所は行ってわかった?
   ああ、ここだって・・・

拓郎: わかんないですよ、あの、土地、何て言うんだろう、道、要する
   に風景が全部変わってるからね。近代都市になってるわけだから。
   もの凄く田舎だったですからね、ただ通ってた小学校がちゃんと
  
 残っていて、で、あの、校舎とかも古いままあったりしてね、そ
   れはすごく、「あぁ、ここだぁ」って、夏休みっていう歌、昔作
   ったんですけど、その歌のできたのが、あそこの学校の事なんで
   すけどね。
   「ああ、ここだぁ」って思って・・・♪麦わら~、ってでません
   でしたけどね。(笑)出れば俺もたいした男だなと思ったんです
   けどね。(笑)
小室: ひゃひゃひゃひゃ~。

拓郎: 出なかったですね。失敗したな、俺も。「出たっ」って言えば良
   かったね。(笑)今ね、俺ね、本当の事言っちゃって。

                            続く

|

« じゅんの恩返し | トップページ | この唄を君に贈ろう ( 2 ) »

この唄を君に贈ろう■連載中■」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92311/4533222

この記事へのトラックバック一覧です: この唄を君に贈ろう ( 1 ):

« じゅんの恩返し | トップページ | この唄を君に贈ろう ( 2 ) »