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2005年5月

2005/05/31

75'つま恋のDVD

       あいみやさんの「吉田拓郎掲示板」(永瀬さんの記事)からの情報です。

吉田拓郎・かぐや姫の1975年のフィルムを発掘!1975年8月に静岡県・つま恋で

行われた伝説のオールナイト・コンサートがDVD化

[仕様]

超豪華特典:1975年に出版された写真集『拓郎・かぐや姫 5万人 

炎の12時間』完全復刻本(124頁・縮小版)封入

との事です。

1975年のフィルムを発掘???もはや化石扱いのような・・・

多分、みなさんビデオテープの方をお持ちだと思います。

高校生の文化祭で先輩が「フィルムコンサート」を主催してくれました。

地方都市に住んでましたので動く拓郎?!を見たのはこれが初めてで

大興奮+大感激しました。

さて、買うべきかどうか。

ビデオあるし・・・

そうでなくとも今までも、レコード→ミュージックテープ→CDと、

同じアルバム3回も買ってきたし・・・

ゆっくり考えてみます。

今年から来年にかけての拓郎の新曲やコンサートや

映像にもお金残しておきたいですし。

(出るのかどうか全然知らないのですが・・・)

takuro2

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黄昏に歌え

なかにし礼さんの本、「黄昏に歌え」を再度読みました。

非常に官能的な作品ですが、変ないやらしさはありません。

何より拓郎との関わりに興味がありました。

音楽好きな方はもちろんですが、拓郎ファンにも

ぜひとも読んで欲しいです。

なかにしさんは「拓郎」のことを「たくろう」、「よしだたくろう」

と表記しています。

たくろうに関するページは多くないのですが、「たくろうとの約束」に拘る

なかにしさん。

多くの方達のエピソードも満載です。

nakanishi

朝日新聞社 (2005-03-30出版)

・なかにし 礼【著】

販売価:\1,890(税込) (本体価:\1,800)

歌は、いかにして詩人の魂に舞い降りるのか?美空ひばりのレコーディング風景、石原裕次郎との運命的な出遭い、美輪明宏が歌うシャンソンの魔力―なかにし礼とという作詩家の軌跡=奇跡を、昭和史に残るスター達との交流から赤裸々に小説化した、『兄弟』『赤い月』に並ぶ自伝的三部作、ここに完結。

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T's

予告どおりと言うかT's 内のコンテンツが5月30日24時過ぎに終了した。

拓郎のメッセージのみを残して。

takuchan1

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2005/05/30

日刊スポーツ

先日の、雑誌kamzineにはがっかりしましたが、日刊スポーツ頑張ったんじゃ

ないでしょうか。

一面全部が拓郎の記事というのが嬉しいですね。

内容的には、大半が以前聞いた感じの話ですが、いいんじゃないでしょうか。

1人の人間の人生なんですから、聞くたびに違う話が

出る方が変ですもんね。

内容もさることながら、動き始めた拓郎を多くの人に知ってもらう

よい企画だと思います。

それに今年のみならず、来年がまたとても盛り上がりそうで嬉しいです。

takuroguiter

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2005/05/28

ビートルズが教えてくれた 拓郎×岡本おさみ対談④

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◇作詞家も歌ったほうが 富野坂昭如じゃないけど、自分が作 ったら自分で歌って、そこまでやって、 たとえば岡本ちゃんが歌っちゃえばいい のに、ぼくが歌っちゃった。 岡本歌える人と歌えない人ってあるか らさ。ぼくがもし歌えばまっ白けじゃな 吉田 野坂昭如だってそれは判ってるん だよ。だけどやってる。 岡本それはさ。1回ぐらいべろんぺろ んに酔っぱらって歌ってみようかとは思 吉田 うん。でもさ、自分の作ったうた 一回も歌ったことないって奴いるじゃな い。そういうのもおかしなもんだと思う ね。歌詞を自分で書いときながら人にゆ だねて歌ったことないみたいな作詞家が いたらね。

岡本 ぼくもだけれどね。

吉田  おかしな話 だと思う。とりつくろいすぎるんだよ。

岡本 下手でも歌わなきゃいけないね。

吉田  歌ってるやつはきついはずだから 作詞家がもし「おきざり……」みたいなのをさ、岡本ちゃんが歌ったらね。ぼくが歌うよりきついと思うよ。

岡本  そうだな。

吉田   だからそういうところで割と、とりつくろってる面あると思うよ。

拓郎   これはこうした方がいいよってぼくに何か注文をつけた時点において、ぼくに何か ゆだねてるわけだからね。

岡本  だからなるべく話したくないみたいなところもあるけど。いや味とは判ってて、もっとこうしたい。こうできたらいいなァって自分に歌をひきつけたい気持ちもあるしね。

吉田  おれは創る場合、岡本ちゃんが何を考えてるのか、それはまァ関係なしに創っちゃう。考えすぎるとおれ、できな くなるじゃない。だから考えないで創っちゃってあとで困るわけよ。

岡本  だけど結局さ、言葉書きと、曲を創る方、歌う方とのつながりは感じ、なんだとも思うね。いくら理屈で納得してもさ、出来なければしょうがない。まず出来て、出来たとき、聰いて、自分がそこで何かジーンとくるとかさ、考えて書いたことばが、考えたことばじゃなく て、確かに歌ってる。それを聴いて、これにこれだっていう何か感動みたいなものが大事でさ。理屈でまず判り合うと、感動しなくてもなっとくしてしまってるんだ ね。自分がさ。そのジーンときた時に創 りながら、人間関係ができてるんだと思 う。それは歌だけじゃなくて、ぼくは、 はっきりいえば、すべてそれが大事なん だと思う。

吉田   おれと岡本ちゃんの関係ってのは理屈ぬきでやってるじゃない。でもこの頃思うんだけど、それもまたいちばん理屈なんじゃないか、結局ね。

岡本  うん。ある意味でね。

吉田  そんな気もするんだ。最高の理屈みたいなさ。うがった言い方だけど、変な見方するとそれがいちばんややこしい理屈なのかも知れないとも思うね。だいたい理屈ってそういうことじゃない。 出したり引っこめたり。それを拒否してさ、つき合うみたいなことさ。これはヘ 理屈なんじゃないかって。

岡本  どうする。

吉田   しょうがないね、これは。

岡本  ぼくはいつも会って話を延々としたってしょうがないと思うんだね。お互 いに何かを創りたい人間でなければ、雑談も又楽しだけどさ。何かを二人で創り たいと思うとちょっとちがってくるもん だね。ぼくの気持ちを言えば、何かを書きたい。それで自分で、できたとまず自分が思えるところまで書いてみたい。さてできた。ではそれを渡して歌って欲しい人は、その時真先に浮かぶのは誰だろ う。戯曲書いてる人も同じだと思うけど 言葉の段階では自分にひきつけていく。 で、次の段階で、さて、みたいなね。

吉田  個人的な話になるけど、岡本ちゃんが電話で詞を送ってくる。拓郎1寸読むからって女房が書きとる。そして詩を送ったあとで何が「これおかしな詩だか ら」とか、言う癖があるよね。

岡本  ああそうか。一言多いんだ。

吉田  そこでおかしな詩っていわれると じゃあそうかな、そう創らなければみたいなことがある。だからそうじゃなくってもおれが大笑いするような詩もある。 だからさ。

岡本  判るなァ。でもあれだね。自分が何日もかけて書いてると、何か一言付け加えたいっていうのがあるんだな。人間って奴はさ。拓郎が誰かに歌をたのまれて書いたとしてさ、出来て渡す時、何か言わない。

吉田  ある。それは絶対あるけどさ。

岡本  そこなんだな。

吉田  おれ覚えてるんだけどさ、「ハイ ライト」って歌をおれが茶化して歌ったら、そうじゃないよ拓郎、って前に言ったけどさ。歌ができたあとで「そうじゃ ないよ」っていう方が結果的には言われ た方も、言った方もおもしろいんじゃないかと思うね。

岡本  うん。そうだね。

吉田   「おきざりにした悲しみは」みたいな歌だと、ぴったりしかないけど、割合普通のうただったら、おれが岡本ち ゃんと全然ちがう受けとり方したとする じゃない。おかしな歌だなと思ってげら げらソングになったら、それも面白いと それでね。岡本ちゃんはその真相をい わないの。一生言わないの。げらげらソ ングで終わっちゃうけど。死ぬ時にひと言だけ「あれほんとはまじめにして欲しかった」なんていわれたら、おれ「へえ・・・」ってなる。そしたらおかしいね。 たとえば偶然考えが合うこともあるけどね。いま望んでるのはさ。今はすごくま じめな歌が多いからさ、どこまでバカなことが書けるかみたいなことを岡本ちゃんがやってさ。それを黙って普段と同じ にポッと電話で送ってくるわけ。おれ は、また来たなって感じで、まじめな歌だと思ってやったら馬鹿歌だったていう ようなさ、どんでん返しがさ。

岡本  もう、いわれちゃって出来ないよ。 (笑)

吉田  それはだまし合いだからさ、おか しな歌やりたい。おかしなあまり意味のない歌。

岡本  そこから先はもう言わないでおこ うよ。 (笑)

吉田  こういうネタのばれる話はあんまり良くない。(笑)

岡本  だからあんまり会いたくないんだ よね。(笑)

   (終)

 

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日刊スポーツに拓郎!

日曜日だったんですね。

今朝の日刊スポーツ「Monthly 音楽ライフ」は矢沢の永ちゃんでしたが

「明日は吉田拓郎」なんですね。

これは買わねばなるまい。

みなさん、明日は早起きしてブルーニッカン!買いましょう。

aatakunikkan   

首を90度傾けて見てくださいね。m(__)m

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2005/05/27

ビートルズが教えてくれた 拓郎×岡本おさみ対談③

Fullsizerender_51

◇日本の文化はテレ文化

吉田 今、キャロルっていうグループ 出てるけど、あいつら好きだね。言葉がさ、まず可愛い。ぼくは君をほほえみたいとか、ビートルズの歌詞がいっぱい出 てくるわけよ。英語がさ。その中に日本語もある。だからぼくはロンリネスとかさ。(笑)そんなの聴いてるとすごく楽 しい。理屈が全然ない。だからぼくは郷ひろみの、ぼくたち男の子、ゴーゴーっ てあの雰囲気は好きだね。理屈なし、雰 囲気だけでノセられるわけだよ。

岡本 でも、うん、そうかな。理屈が全然言葉から顔を出さなくっても、すごく中に理屈がある、そういう書き方はむずかしいんだけど。

吉田  中味があるのはむずかしい?

岡本  いつか電話で話した「ジョンの魂」 はさらっと読むと、まあ読みやすく、感覚的にもいいって感じでしょ。しかしあれは考えぬいて、とても理づめに考えこんできて、で表現方法としては理屈が感 じをこわすのをさけて、ひじょうにさらりと感覚的に仕上げてる。会話、話しかけてる手法でね。それはすごい巧みなテクニックだと思う。そういう高度な言葉 のテクニックで物を考えることをしないで、君たち女の子じゃあ、マンガになっ ちまう。

吉田  勿論、いい悪いじゃなくてさ.

岡本  うん。

吉田   ビートルズが例外なのはさ、ぼくはさびしいんだよ。君の髪の毛がどうのこうの。初期の歌詞にはそんな深みはない。ないけれど、まず雰囲気で、あるようにみせかけてしまう。つまり音楽の出し方だよね。ある雰囲気をかもし出しち ゃう。そこが好きだね。だから後半のビ ートルズは、ぼくはうけつけられない。コードがややこしくなったりコーラスがはいったり、雰囲気が変わっちゃつたのね。抱きしめたいなんか、当然変な詞だよ。どうでもいい詞だよ。それをピートルズがやると、どうでもいい詞でなくな つちゃう。シカゴなんか聴いていると、 この詞は真剣に考えなくちゃあって固さがある。だからそういう意味で今の奴らはあまり好きじゃない。まず理屈がありすぎるんじゃないかって気がする。

岡本 歌のことばと活字の詞とのちがいがあるとしたらさ、ともかく言葉を書くっていうことは、ぼくはものを考えるととだと思うからさ。だから活字の詞を書 くように考えた上で、歌の言葉として表現するとき、その考えたことはおくびに も出さないで、シンプルに消化できるかできないか。ぼくの場合はそのことかな。

吉田  ぼくはものすごくリズム&ブルー スが好きなわけ R&B。黒ん坊のそれがなぜ好きかって言うと、たとえば、 「朝起きるとベッドのまわりにブルース が歩いてた。パン食べようと思って割っ たらパンの中にブルースがつまってた! そういうのが最高の歌の詞だと思うけど さ。それだけさ。だけど音楽として成り 立たせる、なおかつ客をノセる音楽。それがすごく好きなのね。昔から、そういうのやりたくてしようがないんだ。

岡本  今の詩いいし、だけど書くのはずいぶんむずかしい。

吉田  郷ひろみ、おれ好きなんだね。あの雰囲気があるだけでも好きだね。

岡本 でもさ、それは作られた雰囲気じゃない。たとえば、その歌手が自分で歌いたいものだったらさ、でもまわりが作 ってる。はっきり作為がみえてるから、 ぼくには人形にしか見えないね。だから 自分が出したいことばなら別だけど。

吉田  話としてはすごく判る。ぼくもそ う思ってるわけさ。でもさ、じゃあなんでぼくが郷ひろみが気に入ってるかって いうと、それじゃあ例えばぼくが、あの雰囲気をつくれるかってことになると、 ぼくはできない。ああいう歌は自分で歌えない。歌詩ももちろん書けないと思う。ところがむこうの(外国)奴らは作って歌っちゃう。これは理屈ぬきでお客がのってくれる。楽しいんだから、そういうノセる歌い方をおれはするんだ、みたいなことが、じゃあ日本人の歌手にできるか。シンガー=ソング・ライターといわれる奴も、ぼくも、理屈ぬきで楽しい歌をつくってみたところで、それでお客をのせられるか。言葉でだけしかノセ られないわけよ。アクションを考えるなんてのはできない。外国の奴らはそれが できる。リズム&ブルースの連中は、やりたい、やりたい、だけでノッてるんだ から、客がね。そんな歌手が日本に何人居るかって気がするんだ。だからさ日本人がそういう人種だったとしたら、自分はできないっていうテレがあるんだ。テレテレテレ、日本人は大テレ人種だね。 昔からそう思ってる。日本の文化はテレ文化だと思ってるね。日本人ってテレまくってるんだよ。恥ずかしいんだよ。きっとさ。だからぼくはそれが作為だろう が何だろうが、しょうがないと思うね。 郷ひろみはタレントとして出来るわけよ。だけどその曲を創った奴はそれはできない。あとはお前やってくれ。もし創 った人がやって客がノッたらすごいと思うね。そこまでやらなけりゃあぽくらシンガー=ソング・ ライターっていってもだめだと思うね。だからさっき岡本ちゃんも歌えていったじゃないさ。創ってみて歌うとき、なにか渋ってるようじ やあね。だから歌う前に理屈を言う奴はダメだと思う。この歌はこうこうこうで、あんたたちには判ってもらえないと思うけど、なんていう奴がいるじゃな い。客に向かってさ。そういうのは最悪だと思うね。それじゃあシンガーソング・ライターなんて考えられないよ。 ぼくらでもさ、すごく楽しい歌創るわけ。 でもステージで歌うときには楽しくやれ ない。肩張っちゃって、かまえてるもの。 それが絶対おかしいと思うよ。そういう自分ってさ。

岡本  それはさ。弱味を見せたくないみ たいな、そういうことがあるんだね。

吉田  それはある。でも弱味だと思ってるからもう出来ない。弱味じゃないよ。 それで客がノセられたら、そんないいと とないじゃない。ぼくのものに「馬」って歌がある。おかしな歌なんだけど、そ れを歌って、客がうわーっと楽しんでノ ッてくれたらこんないいことはない。歌ってるぼくが、まじめな顔してるんじゃあ、逆にそういう自分がおかしいと思 う。そこまで責任もってやってないんだ なって気がするんだ。変ないい方だけ ど、自分で歌を創って自分で歌ってる奴 は、頭良すぎてなにもできない。すぐ考えちゃうから。思考が先に立って何もで きなくなっちゃう。泉谷しげるがステー ジで踊りまくってんの、テレかくしだと 思うよ。みんなええかっこしすぎるんだよ。 

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K's

NACK5K's、J-pop Schoolは、今年デビュー35周年を迎える、なぎら健壱さん登場!

なんと初出演!フォークジャンボリーズの復活~!

なぎらさんの場合、アーティストとしてよりキャラクターの方でテレビ、ラジオへの出演が

多いように思う。もっと評価が高くても良いのでは。2か月ほど前、泉谷さんの番組

ゲスト出演した時は二人で拓郎の歌を熱唱してくれた。

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もうひとつ作ってみました

このブログはいつも拓郎関係の連載とかしているので、どうも日記とか他のアーティストの

話題が書きにくかったのです。

そこで思い切ってもう一つブログを作りました。そちらもどうぞご贔屓にです。

ブログをもう一つって・・・カテゴリーに分けておけば問題ないじゃん、と言われそうなのですが、

どうも自分としては拓郎関係の連載の間に別の記事を書くのが収まり悪くて。

ま、誰もやらない事をやってみるのもおもしろいのでってことで、

よろしくです。

GhostOfRoseCvr

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2005/05/26

ビートルズが教えてくれた 拓郎×岡本おさみ対談②

◇T·レックスなんてわからない
 
吉田  外タレがいっぱいやってくるけどおれくらい観ないのもいないんじゃないかな。一昨年かな、BST観て以来……。 (今度ジェームス テーラー観るけど)
 
岡本   レコードはどんなもの聴いているの。
 
吉田   あいかわらず古い歌ばっかり。今の人とポップスのはいり方が違うわけよムッシュ (かまやつひろし氏)なんか、 どんどん聴いてるんじゃない。そして自分で取り組もうとしてる。あんなの、おれにはわかんない。おれ、できないもん。 T・レックスなんかいいと思わないんだ。ファッションがどうのこうのってのは別にしてさ、音楽的に進んでると思わない。サウンドだっていうけどさ、それにしちゃあうけすぎると思う。だから何かあると思うけど、よく判んない。もろに言っちゃえばシカゴの良さってのは ぼくには判んないもんね。音量だけって気がしてんの。だけど、そういうふうに言うとみんなから笑われるわけさ。「お前はなんにも判っちゃあいないな」って笑われるんだけど、ああいったものになじめないんだ。ああいった、コード進行にもね。ニール·セダカとかポール・アンカとか、そういうものにしかなじめないんだね。そういうところからぼくのポ ップスは始まってるわけね。ぼくがいちばん始めにきいたのはニールだとか、プレスリーは別にして、プレスリーは好きじゃなかったしね、あの頃は。今になってやっと好きになったけど、それにリッキー・ネルソンとかポール ・アンカとか デルシャノンとか、そんなのばっかり聴 いていた。だから、今流行ってる不可思議なコード進行とかは、ちっともいいとは思わない。ただビートルズに関して は、例外的に、きれいだなと思うんだけど、だからニュー・ロックとか、サイケデリック・ミュージックとか、ひとつもいいとは思わないね。みんなよく判ってんだね。
 
岡本   知識として知ってることと、そうでないものは区別しないとね。
 
吉田   つまり音のはいり方が新しいところからはいった奴はそれがあたりまえなのかな。
 
岡本   なじんだものがこびりついてるんだろう。
 
吉田   やっぱり昔のがいいね。だから加藤和彦のとこへ行くと恥ずかしくなるもん。レコードがぐしゃあとある。なんだかんだ持って来て言うじゃない。どれもこれも一人も知らないもんね。これ何する人。これ何する人。「なんにも知らないなお前」っていわれるけど、加藤と年 代そんなに変わらない。でもあいつは積極的に取り入れようとしている姿勢があるからさ、あるいはとり入れる体質がで きてんのかな。
岡本  体質じゃあないかな。それが楽しいっていう、楽しさでしょう。きっと。
吉田  ムッシュなんかもできてるんだろうな、そんな体質が。ぼくなんかは全然ないね。ギャーンっていうエレキ聞いたらもういやになっちゃうもんね。グランド・ファンクなんか全然おもしろくない。 だから聞く気になれない。ディープ・パープルなんかみんな騒いでるじゃない。 わかりにくいんだね、ぼくに、あいつらの音楽は。レコード聴いてピーンとこな いわけよ。
岡本 新しがりがいいってもんじゃない。
 
吉田  でも、今の中学生とか高校生とか 恐いね。聴いてるもん。
岡本  ぼくは言葉だけど、レコードの言葉は全然気にしてない。読むものは読んだし、あとは何創るかだけ……。
吉田  言葉はね。今の奴らの方がいい。 訳してるのを見ただけでも、大要をつかめるけど、いまのがいいよね。ニールや、アンカの昔の恋の歌なんてつまんない。どうってことない。だけど今の歌ってのはちょっと悲しすぎるね。詞を見てもメロディ聴いても鬱ね。全部。詞などもメロディも鬱になる音楽が多い。そう いう意味じゃあ昔の失恋の唄なんてのは 失恋だけれど、鬱じゃなくて聴いてさわやかになっちゃうもん。「恋の片道切符」 とか「小さな悪魔」とか聴いてて爽やかな気分。明るくなっちゃうものね。
岡本 ぼくが感じてるのはそのへんと近 いんだけど仮に拓郎がすごくまじめにね、はっぴいになると、そんなのとても耐えられないよ、ってことになる。「明 日に架ける橋」みたいにまともに肯定さ れると、なんかとても道徳的で、あれは あれでいいんだろうけど、ぼくは拓郎が 歌ったらムズムズしそうな気がする。そ れよりもっと小気味よく、冗談めかしな がら、気ままな、気まぐれな、はっぴい さ。それの方が何か聴いて気持ちいいし信用できそうな。あまりまともに聖人君子的に肯定されるとね。ぼくも、「ビー トルズが教えてくれた」じゃあないけれ ど、もっとちがったはっぴいの形は創っ てみたい。
 

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2005/05/25

ビートルズが教えてくれた 拓郎×岡本おさみ対談①

128a -73年10月10日初版-

吉田拓郎はさっぱりした男だ、こちらから見ると、かなりキツイ状態 だと思われる時でも、ステージでは からっと歌いこなす。跳んだり叫んだり、笑ったり泣いたり、裸のままでおれる男だ。結局活字から逃げられぬ活字人間のぼくなどは、いくら 陽気なときでも、やはり閉鎖しているのに気付く。知識というやつをつをぶ らさげて歩くのは、なんて堅苦しいことになるだろう、と彼を見ながらぼくは思う。

128c

◇未発表の歌創り

吉田 岡本ちゃんが詞を、この前くれたでしょう、ちょっとおもしろくないのね。

岡本 十ぐらい渡したっけ。

吉田  女房(女)を抱く話が多すぎるんだね。ぼくはこんなに重くなってしまったとかいう表現が多過ぎてさ。

岡本  それはさ、吐き出したいときに、 あるテーマのものを一時に吐き出したい時期が、ぼくの場合あるから。

吉田  だけどさ、同じものが多過ぎるんじゃないかな。おれあの中で気に入ってるのは「ビートルズが教えてくれた」と 「こんなに抱きしめても」ってのと釣に行く...。

岡本  「下り電車」

吉田 「こんなに抱きしめても」のパタ ーンがすごく多いと思うな。表現はちが っても似たりよったりなのが、あっちこ っちにいっぱい出てくる。

岡本  それはさ、同じテーマを、あっちから攻めこっちから攻めみたいなことがあって書き切れたところでまとめてひと つの表現が整理できたと自分で確認して次のテーマに移れる。そんな感じがぼくのやり方なんだね。

吉田  そうなってくると1個1個の密度 がうすくなる、あまり煮つまらないって感じがするんじゃないかな。

岡本 ずっと前にさ、精神的じゃない男 と女を書こうみたいなことを言ってたじゃない。 それで色々なテーマも書いてるんだけれど、精神的じゃない男と女これをひとつ自分なりに完結しようとして! ヵ月なら1 ヵ月かけて、そのことだけ考 えてみたんだね。もっと深くというよう に。それをバラバラにして他のテーマと混ぜて渡せば、同じって印象はなくなるけど、あえてまとめたみたいな。

吉田  でもさ。五つ詞が来てさ、タイト ルが全部違うけどさ、同じような意味ありの言葉が、一にも二にも三にも四にも ...。だったら何となく五つとも良くないように思えてくるわけよ。気分的に。どれ も流れてるんじゃないかって気がしてさ。

岡本  そうじゃないんだよ。「こんなに 抱きしめて」があるじゃない。淋しくて 仕方がない。出口もない。淋しさに酔いしれるような。それが朝が来て、きれいになれたところで出てゆくところはないか。「渓流(かわ)で洗えば」でやっときれいになれそうな。ひとつひとつ時間かけてるんだけどね。

吉田  おれ、女ってのはね、表現の仕方でいえば「おきざりにした悲しみは」の中で「そうさ/おまえは女だからね」ってある。あれですべて言えてる気がしたね。だからあの詞はのったしね。くどくないからね。「そうさ/お前は女だから ね」その一言で想像してさ、イメージを 展開させてさ、女ってものを何か感じるじゃない。それがすごく好きだな。

岡本 だからぼくの場合はひとつを完結しないと次に行けないみたいなとこがあるんだけども。

吉田  だからさ、それはお互いの個人の立場の問題なんだ。しかし詞をもらう立場になると、曲をつける側になるとさ、 同じテーマが五つくるじゃない。何やってんだろうなって気がする。新鮮味がなくなる。これはフィーリングでさ、みんな同じだからダメダメみたいなさ、その中に突然釣りに行くのが出てくると、ガバっと燃えるわけよ。そういう意味じゃ詞の渡し方もやばいと思うね。

岡本 考えておきます。(笑)

吉田  だってぼくはこういう性格じゃない。だからバラバラのもらい方の方がやりやすいね。女ばかりまとめるといやになっちゃらよ。「おきざりにした」の「そ うさ/おまえは女だからね」って言い方。そういわれると女のほうも「ああ男よ!」って感じでさ。

岡本  うん判る。今度作戦考えるよ"(笑) 少し女から離れよう。

吉田うん、もういいよ。岡本ちゃんの 場合、いま女の事いわない方がいいよ。 きっとね。「おきざりにした悲しみは」 の女はすごくかっこいいもん。

岡本  今ね。前に話した「ビルの中で1 日中過ごして外に出ると初めて季節があって、ああ冬だったんだな」みたいな。 あれにこだわってるところだね。生きてるもんじゃない無機質なもの。エレベーターとかエスカレーター。その中での何り疲れたもん。どうやっても自分のメロ ディになるじゃない。このメロディじゃあ歌えないだろうな、って思うんだね。 だから代りに女房に歌わせてみたの両方とも女だからね。そしたら歌いにくいっていうからさ、メロディ三回変えちゃった。今日は締切りだったからどうしようもない。疲れた。

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2005/05/22

心意気

たまたま車で通りかかった店です。           kanbanryusei3  

「屋号」に惹かれ、ついつい撮ってしまいました。

(写真の下が切れているのは電話番号が書いてあるからです。)

会社名にしても屋号にしても、経営者の何かしらの

心意気というものを感じます。

知られているところではジーンズの「EDWIN」。

関西のメーカーが「江戸に勝つ」の気持ちでつけたとか。

故郷に居た頃、近所に「東京屋クリーニング店」がありました。

西日本の地方都市です。

その店からやや離れた所には「横浜ドライ」という

なんだか嘘のような本当の話があったのです。

自分で目にしたから間違いないです。

この店は、小さな居酒屋か小料理屋さんという感じの店です。

「流星」には、きっと経営者の心意気が込められているのでしょう。

拓郎ファンでなくても構いません。(ファンなら嬉しいですが)

そう言えば、BAD COMPANYの曲にも「shooting star」がありました。

学生の頃はカッコつけてバドカンなんて呼んでました。

今度、店が開いているときに覗いてみますね。

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2005/05/20

この唄を君に贈ろう

takuro2 92年にテレビ朝日で放送された「この唄を君に贈ろう」です。

製作は名古屋テレビだったんですね。

92年と言えば、アルバム「吉田町の唄」発売の年でしたね。

小室等さんがホストで河内淳一さん、児島未散さんがアシスタントでした。

拓郎がゲスト出演しました。

録画して保存している方も多いんじゃないでしょうか。

今度はこの放送を中継できないかなぁ~と考えてます。

takukomuro2                        

                         

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2005/05/18

( 4 ) N.Y24時間漂流コンサートⅢ

鶴瓶: いやーこれは、あの訂正さして欲しいっておっしゃってますけど。
小室: はい、これね、これの日本語バージョンが「もう一度」というのがありまして、これ斎藤憐さんと言う劇作家が書かれた詩に僕が曲をつけたもんなんですが。えー、それ日本語の方をそのハーレムの中ではやったんですが、そのハーレムに行くちょっと前か後にどっかで歌ってる歌です。(笑)
鶴瓶: そりゃ24年前ですからね、そらまぁいろいろ思い出して今、言うて頂いてるんですけど、えーきょうはですね、そのニューヨ-クのライブ盤を聞きながら、そしてジングルを作って頂くというんで、まるで六文銭のようにと、僕、六文銭でいいと思うですけど。(笑)
小室: ははは。はい。そうですよね。
鶴瓶: で佐久間さんも参加していただいております。

・・・新しいジングル・・・

鶴瓶: できたてですよね。今、できたてですよね。
小室: はははは、みんななんか俯いちゃってる。(笑)
鶴瓶: いやいや、嬉しいもんでございます。前のジングルもいいですよね。ずっと残しといてもいいんですけどね。えーまぁどんどん残していきましょう。も一つジングルを考えて頂きます。
もう一つはですね、ニューヨーク24時間漂流コンサート、これはもう、あの、こんなん行くいうのん、それからこれラジオ番組の企画だったんでしょうけど、いい時代ですよねラジの。
小室: そうですね、とにかくマンハッタン島を24時間、もう思いつくままに歩いて思いついた所で歌を歌いっていう事で・・
鶴瓶: 小室さんラジオまた好きで、あのギャラクシーなんかもお取りでね、そのラジオとぴったりっていうんか、そういう所があって、そいで、ま僕も後にはこういうラジオしてるんですけど、どっかへ行ったりすんのんもやってるんですけど、でもこの時期に「これをやろう」って言ってまた東京の放送局が乗るいうのも、おもしろい事ですねぇ。
小室: そいでラジオは自在感があるでしょ、だからテレビのように仕掛けが大掛かりじゃないから「今ここで録音回したい」っていうともう即、対応してもらえますよね。そういう事があってこのニューヨーク24時間ていうのはできたんだと思いますね。
鶴瓶: ディスク1の6をちょっとかけて頂けますか。あ、6か7、7ですね。ごめん7を。これね、たまたま陽水さんが6で歌ってはんのかな。そいで7のとこでオノヨーコさんが通るんですよね。

N2_2

小室: あ、これはねぇディスク1の、トラックナンバーで言うと16ですね。
鶴瓶: 16ですか、ごめんなさい。(笑)俺が勝手にここで好きなんで勝手につけてんねん、ごめんなさいね。
小室: トラックナンバー16で、その後通り過ぎて行ったのがトラックナンバー17で、はい。
鶴瓶: ちょっとそれをかけて・・・

N1

・・・陽水・拓郎・小室の驚きと喜びの声・・・

拓郎 http://starstruck99.cocolog-nifty.com/yoko01.mp3

鶴瓶: もちろんこの時は面識っていうのはオノさんには無かったわけでしよ。
小室: 誰も無いです。
鶴瓶: その時代のオノヨーコに逢うっちゅうのは凄いですね。
小室: ちょうどそのねダコタ・ハウスの前の遊歩道、あのセントラルパ-クの、そいでのー、「And I Love Her」を歌ってたわけですよね。で、♪ララララララ~って歌ってた時にスーッとそのブラックスーツの黒人の男性とブラックスーツを着込んだ女性がサッと姿勢正しく目の前を通り過ぎてったんですよパーンするように。で、歌いながら陽水が目でそれを追っていて、それでもまだ3人とも・・・
鶴瓶: 誰やわからんと・・・
小室: と、いう感じなんだけど、陽水あたり少し「んん??」と少しハテナマークになってて、歌い終わって、「ヨーコさんだよねぇ」みたいな話になって・・・
鶴瓶: う~ん、そんな事がねホントにだから、持ってる運ですよね。ね、これはもうその時の、すごい驚いた雰囲気がね、あの拓郎さんが声出してるでしょ。
小室: 「え、えぇ~」とかって、これこの録音には入ってたかどうか忘れましたが、陽水がその後で「あぁ~ジョンレノンの作った歌、歌ってれば良かった」って。(笑)「And I Love Her」はポールが作ったらしいんですよね。
鶴瓶: このね、このアルバムの中で言うてはりますよね。拓郎さんは朝から出て行くの嫌やったのに、ホテルに居たいと・・・でもオノヨーコさんに逢うた時に、「出てきて良かった!」て言うんですよね。(笑)ミーハーな人や。(笑)

それではジングルをお願い致します。

・・・新しいジングル録音・・・

鶴瓶: どうですか?
小室: 大丈夫ですかね。
鶴瓶: 大丈夫ですねぇ。いやもう、大丈夫ですねぇ。
小室: はははは、みんななんかウツロな(笑)
鶴瓶: あのー、四角佳子がOK出したらOKなんです。(笑)どうですか今のは?
おけい: はい(笑)OKです。
鶴瓶: OKですね。
おけい: OKです、と思います。(笑)
鶴瓶: あ、思います。(笑)
おけい: あはははは。
鶴瓶: いやこういう幸せなラジオというのは無いですよね。う~ん、小室等さんの作られた曲でございます。西田敏行が歌います。
 
淋しいのはお前だけじゃない

( 終 )
 
   

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2005/05/15

( 3 ) N.Y24時間漂流コンサートⅡ

鶴瓶: きょうは「まるで六文銭のように」のメンバーと、それから佐久間さんに来て頂いてます。どうもえらいすいません。
順平: いえいえ。

鶴瓶: これどないして・・来てって言われたんですか?
順平: そうです、こういう事やるから楽器持って来いって言われて。
鶴瓶: これがまた、ええとこですよ。こう言うたら来はるんですからねぇ。
おけい: そうですねぇ。(笑)
鶴瓶: つながりですよね。これねぇ、しょうもない話がね今、なんや世間が株とかなんとか言うてるじゃないですか。誰が上に来るとか下に来るとかいうよりも、芸人て頑固やからそんな事で動きませんからね。僕も松竹芸能に34年居てますけど、契約はしてませんかね。小室: あ、そうですか。
鶴瓶: 契約はしてないんですよ。
おけい: へぇー。
鶴瓶: 契約というより、おやっさんが松竹芸能に居るから松竹芸能に居るんですよ。
小室: はぁー。
鶴瓶: だから、そうですよ、そんなん、しませんもん・・・
小室: やっぱり縛られたくないんでしょ。
鶴瓶: そんなもんいつでも逃げれるわけですよ。
小室: はい、はい、そうです。(笑)
鶴瓶: 逃げれるて(笑)そうなんですよ、そこがええとこでね。まぁこんな事別に批判する必要もないんですけど、そこが芸人のいいとこですよ。つながりですよね。
小室: だから、こういう話をしていいかどうかわからないんですが、芸人ていうのは歴史的にも差別もされましたよね。でもそれはもうね、差別をされても自由が欲しいんですね。
鶴瓶: だから「他に職業を」って想像しても無理です。たまたまこうなってきたけど、ホンマにそうでしょ。佐久間さんも、学校の先生でもいけそうですけど、絶対無理ですよ。(笑)佐久間さん絶対無理。(笑)小室さんもねぇ学校の先生に、美術の先生にこんな先生居てそうですけど、美術の先生はサラリ-マンですからね。(笑)絶対無理です。

順平: まぁ多分だめでしょうね。(笑)
鶴瓶: 多分もなにも・・・
小室: あははは。
鶴瓶: ええそれではひとつ、おけいさんいいですか?(笑)
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: おけいさんずーっとね、楽譜見てね、目、離さないんですよ。
おけい: すいません聞いてなかったです。
鶴瓶: 全然ひとの話、聞いてないんですよ。(笑)この方もよう酒飲みますけどね。(笑)それでは、いいですね。
全員: はい。
鶴瓶: 二度とこれもうやり直しとかないですからね。
おけい: どうしよう、怖い。
鶴瓶: それではジングルを、今、ここでやっていただきます。それではよろしくお願いします。

・・・新しいジングル録音・・・

鶴瓶: (スタッフに)撮れたん?いいやん。
小室: ほぅー。
鶴瓶: いいですねぇ。
おけい: やった、一曲終わった。(笑)
鶴瓶: ふふふ、これがずーっとこれから流れていくわけですよ。鹿島建設がついてる限り。はははっ。でも、ホントに、僕らよりもね、長く、僕も34年ですよねこの世界ね。皆さんもそれぐらいじゃないですか、それ以上にやっておられますけど。でもやっぱり、この職業になって良かったっていうの年いってからずっと思いますよね。僕、これくらいの年なってね、今、落語の世界でもいろいろみんな企画して、落語もうひとつ盛り上げようとかしますけど、これこの年にならないと、説得力無いんですよ。ね、なんぼ三十代でやねぇ、ガー動いたってねぇ誰もついて来ないですよねぇ。この年なったら、あんだけやったんやからあいつの言うこと聞こか、とかいろいろありますからね。けいこさん!ええ加減にしなはれや!(笑)けいこさん!
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: ひとの話、聞かんと譜面ばーっかり見てこうやって。(笑)なにしてんのアンタ!(笑)今、及川恒平より最低よ。(笑)
おけい: まずい。(笑)
鶴瓶: まずいやあれへんやん。ずーっと譜面でこんなんしてはんねんもん。及川さんより下ですよ、ホントに。(笑)
おけい: 恒平ちゃんより下は嫌だ。(笑)
小室: かかかっ、今のなんだ?恒平より下は嫌だ?(笑)
鶴瓶: 下ですよ、ホントに。(笑)
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: さっきのジングルあれで良かったでしよ。良かった良かった。
おけい: 次、でもありますから。
鶴瓶: まだあります、あと二パターン。これはここではやりませんよ、また次にやりますから。(笑)今は楽にしときなはれや。
おけい: あ、わかりました。(笑)
鶴瓶: 及川さんは次、違う職業になろうとか一切思った事、無かったわけですね。
恒平: そうですね・・・
鶴瓶: ほう、ないですか。
恒平: はい。ま、向こうも寄ってこないでしょうし。(笑)
鶴瓶: あはははは。向こうも寄って来ない、言うのん、ぴったりですねぇ。まぁまぁ落ち着きありそうに見えて全然だめ・・佐久間さん、(及川さんに)ライブに来てもらったんですけど、途中で壁にもたれてズルズルーっと座ってねぇ、じぃーっとしてしまうんですよ。お客さん居てるんですよ。
順平: あのそれ舞台の上ですか?
鶴瓶: 舞台の上でですよ。
小室: お客さんに背を向けて壁と何か会話してるんですよ。
鶴瓶: じぃーっとしてこうやって座ってね。それがね、客がだんだん及川恒平を愛してしまうんですよ。こんなずるい人、ないですよ。あれ、まぁ本人は狙いでも何でもないと思うんですけど。ね、ずるいでしょ。一回も小室さんは叱った事、無いんですか?

小室: ええと、叱れないんですね、叱れますか?
鶴瓶: まぁまぁ叱れるというか・・・
小室: 僕ね、ちょっと怖いんですよ。(笑)
鶴瓶: ここの関係がね、みんな平等でしょ。マネージャーも言うてはりましたわ、誰が上とか下とか、年齢もあるにもかかわらず、そんなんあんまり無いですよね。
恒平: 小室さんて人がそうなんだよね。
鶴瓶: そうそうそうです。放送やから、「小室さん」て言うてますけど、ずーっと「小室、小室」言うてはりましたで。(笑)「小室がさぁ」とか言うてやね。(笑)
恒平: 他人に説明する時に身内の者を「さん」つけちゃいけないじゃないですか。ただそれだけですよ。
鶴瓶: うぬ・・
小室: これがね、今の恒平の声音が僕は怒ってるのかそうじゃないのか長年付き合ってるんですけど見分けがつかないんです。
鶴瓶: ほならそれはもう触らない方がいいんですね。(笑)
小室: 下手に触ってねぇ・・(笑)
鶴瓶: グダグダじゃないですか。(笑)長いこと付き合うててまだわかってないって・・平等言うより、そら人間が怖いんですよ。急に暴れて、なんか・・あははは。
恒平: ええ?
小室: この感じが、僕は不気味なんです。(笑)これは。
鶴瓶: そんなん小室さん長いこと付き合ってて「不気味」言われたら、俺もういらえ(いじれ)ないじゃないですか。(笑)

N3

きょうはニューヨーク24時間漂流コンサート、もう一度聴いて、僕はこのアルバムを皆さんに紹介しております。えー、二曲めですが、「Once More」。
小室: はい。これはさっきもブルースをやったおうちでですね、まハーレムの中の家で、「お前なんか歌歌ってるって聞いたから、歌え」とかって言われて、そのハーレムの中で、そのブルースやった後ですから・・・
鶴瓶: そうでしょ、どれにしようか、とか、悩むねぇ。
小室: すっごい悩みました。で、なんか変におべんちゃらをやるのもって思って、向こうに合わすのもなんだっていうんでその時一番自分がやりたかったものをやった方がいいだろうな、って選んだのがこれだったんです。まぁ向こうのブルースの人達から言わせれば「軟弱な歌、歌ってやがって」と思われるのを覚悟で歌ったんですけどね。
鶴瓶: これいいですよね。
小室: みんながねぇ、いいて言ってくれたんですよ。
鶴瓶: そこを聴いて頂きたいと思います。

Ⅲへ

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2005/05/11

( 2 ) NY24時間漂流コンサート Ⅰ

N3

鶴瓶: ははは。それとジングルあとでやっていただきますけども、きょうはですね、あの、六文銭のいろいろ聴いたんですけど、その中に、ライブ盤の、ニューヨーク24時間の漂流コンサート

N5_2

小室: はい。
鶴瓶: これのねぇ、佐久間さん、噂は聞いてはるでしょ。拓郎さんとか陽水さんもいっしょにずっと出てですね、えー朝から丸一日ですね、1981年4月18日の朝、6時にセントラルパークのあの辺から、ずーっとスタートして最後終えるわけですけどね。
小室: 翌日の朝、6時まで。
鶴瓶: そこにですね、いろんな歌が入ってくるわけですよ。それを僕、ライブを聴いてですね、これは、ようこんな事しはったなぁと。治安もそんなに安定してない時期でしょ。
小室: そうですね、相当悪かった最後の頃ですね。
鶴瓶: そうですよね。
小室: その後に市長が代わってだんだん良くなっていきました。
鶴瓶: この中からまず1曲だけ聴いてから、あの、けいこさんも、あのちょっと安定さしていただいて・・
おけい: はい。
鶴瓶: 1曲、どれからスタートしますかね、小室さん。
小室: ほぇ、どれにしましょう。決めてください。
鶴瓶: いや、決めていいですか。僕ね、この中で一番、いや小室さんの歌もそうなんですけど、あのブルースの、あの女の人と逢うた所が、あれ凄いですよ。

N4

小室: 大木トオルさんていうニューヨーク在住のミュージシャンが、自分のバンドサポートメンバーの住んでいるハーレムのアパートに僕を案内してくださって、そしたらそこに仲間のミュージシャンが来ていて、そいで上の階から下の階から住人がその部屋に集まって来て、でセッションが始まったんですよ。たまたま僕はギター持ってましたから。ブルースの進行をね、弾き始めたら彼女がですね、アドリブでブルースを歌い始めて、私はメンフィスから出て来て・・いつ出てきた・・とかね、ニューヨークにやって来たけど、どうのこうの・・ってアドリブで歌って。それで、もうみんながもっと歌えもっと歌えって言うからアドリブでずっとなんかこう自分のストーリーを、その場で歌い始めて・・・

鶴瓶: あれはねニューヨークに居てるという雰囲気と、今そのライブ感というものが出てますから、それわかります?どこか。
小室: これはですねぇ、ディスク2の1かもしれない。
鶴瓶: いや2ですね。はぁー、ですよね、これ黒人の女の方。ここをちょっと聴いて頂きたい。

「.Sugarhill's Blues (大木トオル / Gerri Hollins)」
                

鶴瓶: 今いろいろ聴いていたら佐久間さんが、「いい音出してますね」って小室さんに言うてるんですけど、このギターは勿論小室さんがアドリブで弾いてはるんですよね。
小室: そうです。
鶴瓶: それをアドリブで歌、歌てはるんですよね。
小室: そうなんです。
鶴瓶: あのぅ、女性はね。
小室: はい。
鶴瓶: 自分がここから出て来て、こうやってこうなってこうなんや、というのをね。佐久間さんどうですか?

佐久間: いやー凄いですよ。 初めて会った人で、ブルースだけのコードでセッションをずっとやってるんですからね。いや~凄いですよ。
小室: これは、あの、たまたまそのー、行ってすぐにちょっと楽器屋さん覗いたら、あのぅ4分の3という普通のギターの4分の3ていう大きさの小さいマーチンのギターがあったんで、それを買ったんです。それで今、弾いてるんです。だから何かいろんなものが、こう、匂ってくるんでしょうね、思いが。

鶴瓶: そうですね、ちょっとおっしゃったように、一瞬だけ弾いてもう終わろう思てはったんですから、それがこんな長い事なってもうて、向こうも歌い出して・・
小室: 僕はシャレでワンコーラスぐらいやって、向こうの人はもう本物ですからね。そんな私がね、僭越に、という気持ちがありますから止めようと思ったら止まんないんですよ。
鶴瓶: だからこういうの、及川さんどうですか?
恒平: これは僕にはできないですよ。
鶴瓶: んーでここの雰囲気はどうですか?

恒平: いや・・・
鶴瓶: ハーレムでね、ぐじゃぐじゃに酔うてる雰囲気は見えますよ。
恒平: ははははは。
鶴瓶: 誰も寄ってけえへんと思いますわ、変にね「おい」とか言うてけえへん・・・
小室: 恒平がハーレムで酔っ払っていても誰も不思議に思わない。
鶴瓶: 思わないでしょうね。僕は最初にお会いした時の恒平さんのイメ-ジと全然違いますわ。こういう言うたらアルバムってね、ついつい誰かがもう一回聞いてこう、今、僕、ラジオやらしてもろてますけど、もう一回自分がこう、思わないともう二度とかからないわけでしょ。ファンの人の中には、かかるやろけど。これは凄く大事ですよ。こういうアルバムいっぱいありますでしょ。
小室: そうですね。ああそう。こういうアルバムはいっぱいあります。あのね佐久間順平が、高田渡が唯一、グループ活動みたいな事でですね、渡がメインボーカルで、やってるバンドがあるんですよ。それをあの僕がプロデュースして順平もメンバーなんですよ。
鶴瓶: ほほぅ。
小室: そんなレコードなんか、かからないな、そう言えば。名盤だよね。
恒平: あれいいですね。
鶴瓶: ちょっとほないっぺん、またお貸しして頂いて、僕、聴かして頂きます。

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2005/05/10

笑福亭鶴瓶「日曜日のそれ」( 1 )

4/10(日)ニッポン放送 笑福亭鶴瓶「日曜日のそれ」PM4:00~4:55

      【まるで六文銭のように】

♪笑福亭鶴瓶~日曜日のそれ~ニッポン放送~

鶴瓶: ジングル、今、流れましたが、前のジングルでちょっと編集して
   るんですよね。で、まぁ僕はちょっとそれは、あのジングルも良
   いんですが、もう一度ジングルをやって頂けないかと・・・
   (笑)六文銭のように、を、えーあの参加して頂いた所に佐久間
   さんも来て頂いて、どうもすいません、どうも。

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2005/05/08

フォークデイズ

醤油屋の弟子さんのブログ「醤油屋の弟子的こころだぁ~!!」

にて、4月9日(フォークの日)にフジ721で放送された

「フォークデイズ5周年記念番組」のレポート連載中です。

坂崎さんがナビゲーターを務めておられます。

フォークファン必見!です。

是非、ご覧くださいネ。

私も毎日拝見しています。

http://blog.goo.ne.jp/ruga_folk/

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2005/05/07

陽水会

陽水会、もう2、3年になるでしょうか。

井上陽水さん、みうらじゅんさん、吉田照美さんの3人が

定期的に集まって飲み食いする会ですね。

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2005/05/04

( 35 ) 吉田拓郎「元気です」 エンディング

アナ: 1時から始まりました・・・
拓郎: やりましたねぇ。
アナ: そうですねぇ、どうします?(笑)ついに元気で過ごしましたね。
拓郎: なんとなくグダグダグダグダ言ってるうちに、9時間たったという。(笑)という事は、あれですねぇ、僕は9時間ぐらい平気でグダグダ言えるっていうグダグダおじさん。(笑)
アナ: ふふふふ。(笑)
拓郎: あのぅ知ってます?遠藤周作さんのコマーシャルで、「こうなったらグジグジグジグジ言うじじいになってやる」。あれ最高に好きでねぇ。(笑)
アナ: 知ってます、知ってます。
拓郎: それは凄く思ってんの。「こうなったら」っていうのがすごく当たっててね、「こうなったら、いつまでもグダグダグダグダ言う爺さんになってやる」っていう。(笑)
アナ: さっきもあったじゃないですかFAXで、「何言ってもいいですから、いつまでも歌ってください」って。
拓郎: それねぇ、当たってるんだけど、他人に言われたくないんだよ。他人から決められたくない。(笑)
アナ: 今回、素晴らしいプレゼントがあります。
拓郎: はい、素晴らしいピックセット。(笑)
アナ: う、ふふふ。まずはですね、拓郎さんのコンサート会場でしか売っていないという、拓郎オリジナルスゥエット上下セット、5名様。そして、豪華なピックセット。
拓郎: これがもう目から火が出るピックセット。
アナ: こちらは10名様に。 そしてCDウォークマン、こちらは5名様に。
拓郎: CDウォークマン、僕も当たりたい。
アナ: 当たりたい!? ハガキ出せば良かったんですよ。(笑)
拓郎: あぁそうか。(笑)
アナ: 先程もご紹介しましたけれども、電話で遠くから聴いて下さってる方とかね。
拓郎: ね、申しわけ無い事をしてしまいましたね、来年またやりますか、申しわけ無い事を。(笑)来年、いきなりでも坂崎幸之助に代わってるっていうような、武田鉄矢とかに、代わってるっていう気がしないでもないですが、あの進行の上手さを見てしまうと。
アナ: じゃあ練習するっていう手もありますよ。(笑)
拓郎: 嫌だよ、こんな事練習するの。(笑) 来年用に今からうちへ帰って練習してるわけ?(笑)
アナ: いいですね、月に一度ぐらい。
拓郎: 月に一度っていうのは考えものですが、来年はですね、こういう企画の番組もいいんですが、あのぅツアーをね、生まれて初めて60本か80本やってやるよっていう。ほいでもうね、僕って結構こう日本を隈なく周ったことないんですよ。周ってみようかなって、もう足、開いてもいいやっていう。(笑)「おばさんおいで」っと。下駄はいてっていう所まで、もう行ってみようか、という。(笑)死ぬかもしれませんけども、80本やってみようかっていう気分でいるんですよ。だから最近、盛り上がってんですよね。(笑)
アナ: 盛り上がってんですよ、がんばってくださいね。
拓郎: そうですね、はい。
アナ: お身体に気をつけて。
拓郎: はい。
アナ: えぇ、さて今日最後の曲と、なってしまいましたけれども、今、流れています。じゃあ、拓郎さんから、曲紹介してください。
拓郎: 祭りのあと、を聴きながらですね、お別れしましょうか。
   
      
「祭りのあと」
「YOSHIDA TAKURO 20th Anniversary 元気です!」   
 
 
 
 

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( 34 ) 拓郎「生い立ち」を語る

拓郎: は、我に返ったりしておりますが、あれですね、今、小室さんとかね武田さんから始まって、僕って結構ね友達が多い人ですね。 それで今、考えてみると音楽やってる人に限らずね、僕は特殊だったみたいですよ、存在が。
あのね、それは結局、才能とかなんとかではなくて、やっぱり範例がなかったせいかね。例えばきょうお昼にかけたアイドルの人とかね、曲を頼みに来た人とかね、そういう人も含めて、ザ・芸能界っていう人達から、フォークソングって言ってる人達から、ロックって言ってる人達から、俳優って言ってる人達から結構ね、浅く広く付き合いがありますね、僕自分で、不思議に。だから例えば、そうですね、小室等さんていう人の知り合いって割と僕の知ってる限りで著名な方でも、どっちかって言えば知的著名人。僕の知ってる方はどっちかって言うとザ・芸能界っていう付き合いだなっていうのがね、今、ふとね。(笑)考えてみれば井上陽水っていう人も、僕達とフォーライフを作ったっていう話がありましたが、仲が良いようなもんの、考えてみれば向こうも知的著名人が好きだなぁっていう。
結局ねぇ僕達は、なんか著名なヤツが好きなんですね。
アナ: はいぃぃ。
拓郎: 多分ねぇ、この年代の人達っていうのはね、わりと有名な人に弱い・・・(笑)
アナ: 弱い?
拓郎: その、スターが好きだったっていうのは結構納得できると思うのね。なんかね、例えば音楽っていうものがわりと、高い次元に無くて、自分達がやってるせいもあるから、ま、正直に自分で卑下して、「音楽なんかやってるもんで」っていう感じが、多少あって、本を書いてる人なんかに会うと、「いや~どうも」、なんていう感じがあってねぇ、すり寄っていく感じがねぇ、あります正直言って。(笑)
漫画を描いてる黒鉄ヒロシさんって人は古いお付き合いなんですが、漫画を描いてるって言ってもやっぱりなんか作家の先生っていうイメージがあって、あの人とお近づきになりたいと思ったのは僕の方ですから。で、なんか会ってから、なんだ~黒鉄さん、ていう感じはあるけども、依然として黒鉄さんは僕のことを「キミねぇ」って言ってるし、僕は「黒鉄さ~ん」みたいな感じだし。
アナ: えぇ。(笑)
 
拓郎: これ、なんでしょうねぇ。あの、知的な人もアホな感じの人も全部含めて、有名な人の前へ出ると、実は僕も有名人のくせに、モロい・・・(笑)モロいんですよ。うんだから僕はね、徒然考えるに失敗してるなぁと思うのが1つあって、女性ですね。(笑)僕は女性を選ぶ時に、著名な人を選んでるな、と思ってるわけどっかで。 これもずっとガキの頃からの、なんか有名な人に 弱いっていうところがあってね。失敗してるなっていうのは、なんで普通の、普通のっていうのは失礼だけど、その辺歩いてる人と結婚しないんだろうっていうのがね、やっぱり大テーマ
だなって、今、自分の生い立ちとかも自分で振り返りながらね、曲なんかも聴きながら。
ま、確かに楽しかったですよ、ザ・芸能界との付き合いってのは。おもしろかったですけど、家庭っていうのは、そうじゃない方が良かったっていうのが・・ま、もちろん今の奥さんには聞かせられませんけどね、こんなのは。 でも、思いますね。だからあのガキの頃の、スター好き、芸能人好き、有名人に弱いっていうのが、歳とってきてからも悪い方向にね、働いてる気がしますね。
アナ: へぇ~。
拓郎: でも結構僕としてはネックになった部分ではあるんだけど、ネックであって、ある意味じゃすごく人生のマイナスっていうか
   、そんな気がしますね、今、フッと・・・
アナ: あの、すごく甘えん坊なんじゃないんですか?
拓郎: 僕だってほら、女系家族で・・
アナ: そうですよねぇ。
拓郎: 僕んちって、話しましょうか、凄いんですよ。例えばね、鹿児島生まれですけどね、うちの親父って鹿児島男児なんです、西郷隆盛みたいな人で、もうほんと朝は7時頃起きて、乾布摩擦とか冷水摩擦とかやる薩摩男児なんですよ。夜は薩摩焼酎飲んでクイっと寝るっていう。で、おふくろさんは鹿児島の人じゃなくて、どこかいいとこの
お嬢さんだったんです。当時同志社なんか出てるっていう凄い人なんですが、良家のお嬢さんが薩摩男児の所に嫁いでるから決してうまくいかない。で、別居しちゃったんですよ、ある時。で僕も姉貴も、おばあゃんまでがお母さんを選んじゃったの。親父は鹿児島に残って、おふくろは広島に引越しちゃったんですよ。俺も姉貴もおばあちゃんも女3人と僕1人が、お母さんについて行ったんです。そっから女だけの生活でしょ。すると女どもは何を求めるかっていうと、お父さんの代わりも求めるし、末っ子である可愛い拓ちゃんも求めるし、いろんな事、求めるわけ。すると僕は自分でも気持ちが歪んでいってね、一筋縄じゃないっていうか、女系に育った特殊な感じがね、出てきて。
多分おばあちゃん子だったし、お母ちゃん子だったし、お姉ちゃん子だったんでしょうね。だから、甘えっ子だったっていうのが当たってるかどうか別にして。
例えばさっきの小室さんなんかでもね、実は彼が兄貴分に見えるでしょ。ほんとは僕が兄貴分なんですよ。彼は僕を慕ってるだけなの、ほんとに。僕ってね、すっごい兄貴っぽい所があって結構友達できるんですが、その反面でものすごい甘えっ子だったりする、末っ子だし。いろんな人格っていうか性格を持ってて、それでこう、巧みに世渡りをしてるなっていう。結構、うまいな、結構自分で陶酔するな。吉田っていいなって思いますね。(笑)
きょうずっと聴いててね、吉田拓郎ってまんざらじゃないな。
きょうの酒は美味そうだな。(笑)そんな感じがしましたね。
えー、今、ツアー中なんです。
アナ: はい、もうすぐ、えっと今日は10月の10日です。あさって、さきほども何度もおっしゃってましたけれどもね、群馬にいらっしゃるという事で。
拓郎: 明日から行きます。
アナ: で、11月の3日は、大宮ソニックシティホールで、大好きな大宮に。
拓郎: そうですよ、大宮命っていうか故郷って呼びましょうか、これから。(笑)
アナ: クックック。そして11月になりますけれども、宇都宮市文化会館、そして15日には日本武道館という。
拓郎: はい。
アナ: えーまだまだたっくさん、これは12月の末まで書いてありますけれども、横浜ですとか、長野ですとか、あちこちでコンサート行われますので、是非みなさん足を運んでくださいね。
拓郎: そうですね、足を運ぶのはいいですが、足を開かないでください。(笑)昼間っから言ってるように、お願いだから足を開かないように。
アナ: 流れている曲、たくさんリクエストをいただいています。吉田拓郎さん、「男達の詩」
 
 
 
 

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2005/05/02

増頁・加筆しました

毎日たくさんのアクセス、ありがとうございます。

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2005/05/01

日曜日のそれ

ニッポン放送日曜16:00-17:30「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」
  

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