( 3 ) N.Y24時間漂流コンサートⅡ
鶴瓶: きょうは「まるで六文銭のように」のメンバーと、それから佐久間さんに来て頂いてます。どうもえらいすいません。
順平: いえいえ。
鶴瓶: これどないして・・来てって言われたんですか?
順平: そうです、こういう事やるから楽器持って来いって言われて。
鶴瓶: これがまた、ええとこですよ。こう言うたら来はるんですからねぇ。
おけい: そうですねぇ。(笑)
鶴瓶: つながりですよね。これねぇ、しょうもない話がね今、なんや世間が株とかなんとか言うてるじゃないですか。誰が上に来るとか下に来るとかいうよりも、芸人て頑固やからそんな事で動きませんからね。僕も松竹芸能に34年居てますけど、契約はしてませんかね。小室: あ、そうですか。
鶴瓶: 契約はしてないんですよ。
おけい: へぇー。
鶴瓶: 契約というより、おやっさんが松竹芸能に居るから松竹芸能に居るんですよ。
小室: はぁー。
鶴瓶: だから、そうですよ、そんなん、しませんもん・・・
小室: やっぱり縛られたくないんでしょ。
鶴瓶: そんなもんいつでも逃げれるわけですよ。
小室: はい、はい、そうです。(笑)
鶴瓶: 逃げれるて(笑)そうなんですよ、そこがええとこでね。まぁこんな事別に批判する必要もないんですけど、そこが芸人のいいとこですよ。つながりですよね。
小室: だから、こういう話をしていいかどうかわからないんですが、芸人ていうのは歴史的にも差別もされましたよね。でもそれはもうね、差別をされても自由が欲しいんですね。
鶴瓶: だから「他に職業を」って想像しても無理です。たまたまこうなってきたけど、ホンマにそうでしょ。佐久間さんも、学校の先生でもいけそうですけど、絶対無理ですよ。(笑)佐久間さん絶対無理。(笑)小室さんもねぇ学校の先生に、美術の先生にこんな先生居てそうですけど、美術の先生はサラリ-マンですからね。(笑)絶対無理です。
順平: まぁ多分だめでしょうね。(笑)
鶴瓶: 多分もなにも・・・
小室: あははは。
鶴瓶: ええそれではひとつ、おけいさんいいですか?(笑)
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: おけいさんずーっとね、楽譜見てね、目、離さないんですよ。
おけい: すいません聞いてなかったです。
鶴瓶: 全然ひとの話、聞いてないんですよ。(笑)この方もよう酒飲みますけどね。(笑)それでは、いいですね。
全員: はい。
鶴瓶: 二度とこれもうやり直しとかないですからね。
おけい: どうしよう、怖い。
鶴瓶: それではジングルを、今、ここでやっていただきます。それではよろしくお願いします。
・・・新しいジングル録音・・・
鶴瓶: (スタッフに)撮れたん?いいやん。
小室: ほぅー。
鶴瓶: いいですねぇ。
おけい: やった、一曲終わった。(笑)
鶴瓶: ふふふ、これがずーっとこれから流れていくわけですよ。鹿島建設がついてる限り。はははっ。でも、ホントに、僕らよりもね、長く、僕も34年ですよねこの世界ね。皆さんもそれぐらいじゃないですか、それ以上にやっておられますけど。でもやっぱり、この職業になって良かったっていうの年いってからずっと思いますよね。僕、これくらいの年なってね、今、落語の世界でもいろいろみんな企画して、落語もうひとつ盛り上げようとかしますけど、これこの年にならないと、説得力無いんですよ。ね、なんぼ三十代でやねぇ、ガー動いたってねぇ誰もついて来ないですよねぇ。この年なったら、あんだけやったんやからあいつの言うこと聞こか、とかいろいろありますからね。けいこさん!ええ加減にしなはれや!(笑)けいこさん!
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: ひとの話、聞かんと譜面ばーっかり見てこうやって。(笑)なにしてんのアンタ!(笑)今、及川恒平より最低よ。(笑)
おけい: まずい。(笑)
鶴瓶: まずいやあれへんやん。ずーっと譜面でこんなんしてはんねんもん。及川さんより下ですよ、ホントに。(笑)
おけい: 恒平ちゃんより下は嫌だ。(笑)
小室: かかかっ、今のなんだ?恒平より下は嫌だ?(笑)
鶴瓶: 下ですよ、ホントに。(笑)
おけい: はい。(笑)
鶴瓶: さっきのジングルあれで良かったでしよ。良かった良かった。
おけい: 次、でもありますから。
鶴瓶: まだあります、あと二パターン。これはここではやりませんよ、また次にやりますから。(笑)今は楽にしときなはれや。
おけい: あ、わかりました。(笑)
鶴瓶: 及川さんは次、違う職業になろうとか一切思った事、無かったわけですね。
恒平: そうですね・・・
鶴瓶: ほう、ないですか。
恒平: はい。ま、向こうも寄ってこないでしょうし。(笑)
鶴瓶: あはははは。向こうも寄って来ない、言うのん、ぴったりですねぇ。まぁまぁ落ち着きありそうに見えて全然だめ・・佐久間さん、(及川さんに)ライブに来てもらったんですけど、途中で壁にもたれてズルズルーっと座ってねぇ、じぃーっとしてしまうんですよ。お客さん居てるんですよ。
順平: あのそれ舞台の上ですか?
鶴瓶: 舞台の上でですよ。
小室: お客さんに背を向けて壁と何か会話してるんですよ。
鶴瓶: じぃーっとしてこうやって座ってね。それがね、客がだんだん及川恒平を愛してしまうんですよ。こんなずるい人、ないですよ。あれ、まぁ本人は狙いでも何でもないと思うんですけど。ね、ずるいでしょ。一回も小室さんは叱った事、無いんですか?
小室: ええと、叱れないんですね、叱れますか?
鶴瓶: まぁまぁ叱れるというか・・・
小室: 僕ね、ちょっと怖いんですよ。(笑)
鶴瓶: ここの関係がね、みんな平等でしょ。マネージャーも言うてはりましたわ、誰が上とか下とか、年齢もあるにもかかわらず、そんなんあんまり無いですよね。
恒平: 小室さんて人がそうなんだよね。
鶴瓶: そうそうそうです。放送やから、「小室さん」て言うてますけど、ずーっと「小室、小室」言うてはりましたで。(笑)「小室がさぁ」とか言うてやね。(笑)
恒平: 他人に説明する時に身内の者を「さん」つけちゃいけないじゃないですか。ただそれだけですよ。
鶴瓶: うぬ・・
小室: これがね、今の恒平の声音が僕は怒ってるのかそうじゃないのか長年付き合ってるんですけど見分けがつかないんです。
鶴瓶: ほならそれはもう触らない方がいいんですね。(笑)
小室: 下手に触ってねぇ・・(笑)
鶴瓶: グダグダじゃないですか。(笑)長いこと付き合うててまだわかってないって・・平等言うより、そら人間が怖いんですよ。急に暴れて、なんか・・あははは。
恒平: ええ?
小室: この感じが、僕は不気味なんです。(笑)これは。
鶴瓶: そんなん小室さん長いこと付き合ってて「不気味」言われたら、俺もういらえ(いじれ)ないじゃないですか。(笑)
きょうはニューヨーク24時間漂流コンサート、もう一度聴いて、僕はこのアルバムを皆さんに紹介しております。えー、二曲めですが、「Once More」。
小室: はい。これはさっきもブルースをやったおうちでですね、まハーレムの中の家で、「お前なんか歌歌ってるって聞いたから、歌え」とかって言われて、そのハーレムの中で、そのブルースやった後ですから・・・
鶴瓶: そうでしょ、どれにしようか、とか、悩むねぇ。
小室: すっごい悩みました。で、なんか変におべんちゃらをやるのもって思って、向こうに合わすのもなんだっていうんでその時一番自分がやりたかったものをやった方がいいだろうな、って選んだのがこれだったんです。まぁ向こうのブルースの人達から言わせれば「軟弱な歌、歌ってやがって」と思われるのを覚悟で歌ったんですけどね。
鶴瓶: これいいですよね。
小室: みんながねぇ、いいて言ってくれたんですよ。
鶴瓶: そこを聴いて頂きたいと思います。
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