( 2 ) NY24時間漂流コンサート Ⅰ
鶴瓶: ははは。それとジングルあとでやっていただきますけども、きょうはですね、あの、六文銭のいろいろ聴いたんですけど、その中に、ライブ盤の、ニューヨーク24時間の漂流コンサート。
小室: はい。
鶴瓶: これのねぇ、佐久間さん、噂は聞いてはるでしょ。拓郎さんとか陽水さんもいっしょにずっと出てですね、えー朝から丸一日ですね、1981年4月18日の朝、6時にセントラルパークのあの辺から、ずーっとスタートして最後終えるわけですけどね。
小室: 翌日の朝、6時まで。
鶴瓶: そこにですね、いろんな歌が入ってくるわけですよ。それを僕、ライブを聴いてですね、これは、ようこんな事しはったなぁと。治安もそんなに安定してない時期でしょ。
小室: そうですね、相当悪かった最後の頃ですね。
鶴瓶: そうですよね。
小室: その後に市長が代わってだんだん良くなっていきました。
鶴瓶: この中からまず1曲だけ聴いてから、あの、けいこさんも、あのちょっと安定さしていただいて・・
おけい: はい。
鶴瓶: 1曲、どれからスタートしますかね、小室さん。
小室: ほぇ、どれにしましょう。決めてください。
鶴瓶: いや、決めていいですか。僕ね、この中で一番、いや小室さんの歌もそうなんですけど、あのブルースの、あの女の人と逢うた所が、あれ凄いですよ。
小室: 大木トオルさんていうニューヨーク在住のミュージシャンが、自分のバンドサポートメンバーの住んでいるハーレムのアパートに僕を案内してくださって、そしたらそこに仲間のミュージシャンが来ていて、そいで上の階から下の階から住人がその部屋に集まって来て、でセッションが始まったんですよ。たまたま僕はギター持ってましたから。ブルースの進行をね、弾き始めたら彼女がですね、アドリブでブルースを歌い始めて、私はメンフィスから出て来て・・いつ出てきた・・とかね、ニューヨークにやって来たけど、どうのこうの・・ってアドリブで歌って。それで、もうみんながもっと歌えもっと歌えって言うからアドリブでずっとなんかこう自分のストーリーを、その場で歌い始めて・・・
鶴瓶: あれはねニューヨークに居てるという雰囲気と、今そのライブ感というものが出てますから、それわかります?どこか。
小室: これはですねぇ、ディスク2の1かもしれない。
鶴瓶: いや2ですね。はぁー、ですよね、これ黒人の女の方。ここをちょっと聴いて頂きたい。
「.Sugarhill's Blues (大木トオル / Gerri Hollins)」
鶴瓶: 今いろいろ聴いていたら佐久間さんが、「いい音出してますね」って小室さんに言うてるんですけど、このギターは勿論小室さんがアドリブで弾いてはるんですよね。
小室: そうです。
鶴瓶: それをアドリブで歌、歌てはるんですよね。
小室: そうなんです。
鶴瓶: あのぅ、女性はね。
小室: はい。
鶴瓶: 自分がここから出て来て、こうやってこうなってこうなんや、というのをね。佐久間さんどうですか?
佐久間: いやー凄いですよ。 初めて会った人で、ブルースだけのコードでセッションをずっとやってるんですからね。いや~凄いですよ。
小室: これは、あの、たまたまそのー、行ってすぐにちょっと楽器屋さん覗いたら、あのぅ4分の3という普通のギターの4分の3ていう大きさの小さいマーチンのギターがあったんで、それを買ったんです。それで今、弾いてるんです。だから何かいろんなものが、こう、匂ってくるんでしょうね、思いが。
鶴瓶: そうですね、ちょっとおっしゃったように、一瞬だけ弾いてもう終わろう思てはったんですから、それがこんな長い事なってもうて、向こうも歌い出して・・
小室: 僕はシャレでワンコーラスぐらいやって、向こうの人はもう本物ですからね。そんな私がね、僭越に、という気持ちがありますから止めようと思ったら止まんないんですよ。
鶴瓶: だからこういうの、及川さんどうですか?
恒平: これは僕にはできないですよ。
鶴瓶: んーでここの雰囲気はどうですか?
恒平: いや・・・
鶴瓶: ハーレムでね、ぐじゃぐじゃに酔うてる雰囲気は見えますよ。
恒平: ははははは。
鶴瓶: 誰も寄ってけえへんと思いますわ、変にね「おい」とか言うてけえへん・・・
小室: 恒平がハーレムで酔っ払っていても誰も不思議に思わない。
鶴瓶: 思わないでしょうね。僕は最初にお会いした時の恒平さんのイメ-ジと全然違いますわ。こういう言うたらアルバムってね、ついつい誰かがもう一回聞いてこう、今、僕、ラジオやらしてもろてますけど、もう一回自分がこう、思わないともう二度とかからないわけでしょ。ファンの人の中には、かかるやろけど。これは凄く大事ですよ。こういうアルバムいっぱいありますでしょ。
小室: そうですね。ああそう。こういうアルバムはいっぱいあります。あのね佐久間順平が、高田渡が唯一、グループ活動みたいな事でですね、渡がメインボーカルで、やってるバンドがあるんですよ。それをあの僕がプロデュースして順平もメンバーなんですよ。
鶴瓶: ほほぅ。
小室: そんなレコードなんか、かからないな、そう言えば。名盤だよね。
恒平: あれいいですね。
鶴瓶: ちょっとほないっぺん、またお貸しして頂いて、僕、聴かして頂きます。
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