« ( 2 ) 70年代 | トップページ | ( 4 ) 心の支え »

2005/04/04

( 3 ) 武田鉄矢上京物語

コーナーゲスト・武田鉄矢
拓郎: これは予定に組んでなかったでしょう。
武田: 何がですか?
拓郎: きょうここへ来るっていうのは。
武田: 俺、なんかスケジュールには書いてあったんですがね、ま、単なるインタビューかと思ってですね、あの「大河ドラマに入られる心境」とかね、そういう5分間番組かと・・・(笑)
拓郎: そうそうそう、大河やるんでしょ今度。あれ?なんだっけ今回?
武田: 太平記ですね。楠木正成ですね。皇居前に銅像が建っているんですけどね。
拓郎: きょうはゆっくりしてってください。(笑)
武田: はい、ありがとうございます。(笑)       
武田鉄矢の曲
拓郎: あれですね、サウンドが「今」してるね。
武田: このへん聴いて、やっぱ歌、うまくなったなぁーって・・・
拓郎: うまいよねぇ~。
鉄矢: やっとバラードが歌えるようになったなぁー。(笑)
拓郎: バラードが・・(笑)なんか鉄矢から聞くと笑っちゃうんだけど、結局さぁアンタの「母に捧げるバラード」っていう本にも書いてあるんだけど、
武田: はい、吉田さんから受けた影響とかね・・・
拓郎: うん、いろいろ読ませてもらって、その海援隊っていうグループが東京出てきたの七十何年?
武田: えっとねぇ、僕と吉田さんの関係をちょっとお話ししましょう。
拓郎: うん。、ま、どうぞ。(笑)
武田: いやいや、深いあれはないんですけどね。僕は「イメージの詩」の頃、僕は大学2年生か3年生で、吉田さんの関係者の方から、あの曲が入った「古い船をいま、動かせるのは古い水夫じゃないだろう」というLPをサバいてくれって言われて、で、僕は10枚ほど引き取って、1枚、アマチュアでしたからね、1枚買って、そいで聴いて、「凄いな」と思いま した。すっごいショックを受けました。
吉田: なんで?学生?
武田: 学生です。それで僕は3年の秋くらいに、「広島の吉田っていう商科大学のヤツが東京へ行った」っていうのを風の便りで聞いたんですよ。
拓郎: はぁ~(笑)
武田: そいで「うわぁー行くヤツはいるんだなぁ」って。そんな話を、今で言うとチューリップの財津さんとか、甲斐バンドの甲斐君とかと話したのは覚えてるんですよ。俺たちと同世代のヤツで、「ギター持って東京行くヤツが、出た!」って、そりゃもう第一号でした。ほんで僕らは、東京へ何故行かなかったかって言うと、失敗者が多かったんですね。東京へ行ってダメんなった人で、井上陽水さんて人は「ホリプロに入って(笑)、借金背負って帰ってきた」っていう嫌なニュースがあって、博多で。で陽水さんを囲んでみんなで「バカ」って叱った事があって(笑)
拓郎: アッハハハ 武田: 「故郷ば捨てるけん、そげなめにあうったい」かなんか言いいながら(笑)、反省してましたよ。(笑)
拓郎: 性懲りもなくまた出て来たけどね。(笑)
武田: そうそう。俺、あれよく覚えてるなぁー、吉田さんとの思い出の絡みなんですけど、吉田さんが東京へ行って、「結婚しようよ」がヒットして。そん時にやっぱ陽水さん、唇かんで「行く!」って言い始めた頃でしたよ。確か、その頃だと思う。あれショックだったもん、「結婚しようよ」は。そいでその時にあの人、「傘がない」歌ってましたよ、それでもうみんなで責めたんだ、「何が傘がないだバカ」っつってねぇ、「何が傘がないだ、お前の歌は展望がないんだ」って(笑)「買え」っつってさ傘1本ぐらい。(笑)
拓郎: それはよく東京でも話題になったね、「傘がない」っていうのは、「傘がないなら貸してやる」っていう。(笑)あの頃の歌ってそうやってイチャモンつけられると全部コケちゃう歌だよね。(笑)
武田: 陽水さんは特に貧しい歌が多かったですね、父ちゃんの湯のみ茶碗が欠けている、とかね。「湯のみ茶碗くらい買ってやれよプラスチックの割れないヤツを」とか。で、そんなこんなで、やっぱ吉田さんの東京における活動ぶりっていうのは、ローカルヤングマンとしては、ものすごく眩しかったですね。
拓郎: その頃ってさぁ、何でそういう情報って知ったんでしょうね?週刊誌なんかに出ないし・・・
武田: あったの!あったの!「平凡パンチ!」、平凡パンチの隅っこの方に載るんですよ、「フォーク情報」って。
拓郎: うそー!?
武田: ホントに、よく覚えてます。それで俺ね、「平凡パンチ」が一回、特集を組んだんですよ。吉田さんの。それでね、そのサブタイトルが、かっこいいんだ。「荒野に水まく青年!」って書いてあったんですよ。(笑)
拓郎: うん、俺はだいたい「荒野に水まく」か「砂地を整地するブルドーザー」とかね(笑)そういうのばっかりなんだよ(笑)
武田: 「荒野に水まく青年」って、シビレたなそのタイトルが。誰が好き好んで荒野に水まきますか?(笑)ね、俺はその一言でホントに、やっぱりまきたかったもん自分で。(笑)なんでもいいから(笑)もうなんでもまくつもりで、「田んぼに水まく青年」とか(笑)
拓郎: ハハハッ 武田: いや、それでもよかった(笑)それで、そういう残像があって、吉田さんのいる東京へ飛び出して・・・で、会社も同じ会社へ行ったですよ。
拓郎: エレック?
武田: エレックレコード。そしたら居ないんだもん、裏切っちゃって(笑)CBSソニーかどっかに・・・
拓郎: あ、僕もう・・(笑)
武田: 心身ともに売っちゃって(笑)
拓郎: あれれ~?
武田: すれ違いですよー、それで非常事態宣言ですよ、「吉田が逃げた」って言って。それで俺ら東京行った日から、「拓郎さんがいなくなったこの会社をどうするか?」って、重役会議ですよ。(笑)ほんで門谷さんっていたでしょ、門谷憲二、あの人ベソかいちゃって・・・「つぶれる」とかどうのこうの・・・元気よかったのは泉谷さんだけでしたよ、「俺が一人で背負う!」って(笑)
拓郎: また凄いことを、アイツ(笑)
武田: ホント、言ってましたよ。俺、頼りにしてたもん泉谷さん。それで、4年後か5年後に、泉谷さんから静かに、「お前らを捨てる」(笑)て言われましたもん。(笑)俺ぁショックだったなぁ。
拓郎: みんな、裏切ってる時代だったんだね、じゃあ。
武田: そう、裏切りがねぇ生き生きしててカッコ良かった。ビルの出口の所まで行ってね、みんなで大絶叫でね、「裏切り御免!」って言いながらね、時代劇みたいにね(笑)
拓郎: じぁあ僕が裏切り者って言われてた頃の代表曲を・・・お、うまいなぁ俺、フリかたが(笑)
武田: いやいや僕が全体の流れを考えながら(笑)じょうずにふったんですよ(笑)
拓郎: 武田が来てから急に上手に進んでいるのは、キミの進行がうまいわけだ。(笑)
武田: そうです、そうです(笑)やっぱりね指揮者って必要ですよ。
拓郎: おいおい(笑)
「結婚しようよ」
続く
 

|

« ( 2 ) 70年代 | トップページ | ( 4 ) 心の支え »

FM特番■デビュー20周年記念番組■ 元気です!」■全35回掲載中■」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ( 2 ) 70年代 | トップページ | ( 4 ) 心の支え »