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2005/04/17

( 22 ) 吉田拓郎「元気です」ゲスト 松尾一彦

コーナーゲスト・松尾一彦
拓郎: ビートルズ、あの頃のリバプール全部好きなんですけども、そりゃまぁ、何が凄いかって、ビートルズは天才とかもの凄いですけどね、ビートルズの中でも僕なんかはジョン・レノンの、流れに迎合できないっていうね、ポール・マッカートニーの営業の上手さと違って、ポールファンには申しわけないけども。ポール・マッカートニー好きな人ってわりと普通の人、多いんだよね。で、ジョン・レノン好きな人、変わってる。なんか浮いちゃってる奴が多いんです。 ジョン・レノンをね、軽井沢で見た時とか、ジョン・レノンが亡くなってから、ニューヨークのダコダハウスっていう、ジョン・レノンが住んでたっていう目の前、井上陽水と小室さんとこう歩いてたら、オノヨーコが向こうから歩いてきて、亡くなった後ですよ、そこでよしゃあいいのに俺達はね、ポールの歌を歌ってたの、そこで。失敗した、一生の後悔ですよ。ジョン・レノンを歌っときゃ・・・ポールの歌、歌ってて陽水と、小室さんと、「まずいよー」っていうのもありましたが。 自分の子どもの頃っていうか、俺が中学の時、松尾はいくつの頃?
松尾: えーとね、小学校。
拓郎: 小学校・・・俺、お前といくつ違うの?
松尾: 10歳・・8歳ですか。
拓郎: 俺、お前と10歳も違ったっけ?お前、それにしちゃあステージでなんか生意気な奴だね。(笑)俺のこと、なんかその鋭い目で睨んでない?(笑)
松尾: 睨んでないですよ。(笑)
拓郎: この人誰かに似てない?この人。なんとなく、入れられそうな気がすんのよ、怖くて。(笑)ステージいっしょで目が合うんですよ。目が合うとね、まずいと思っちゃうんですよ。(笑)
拓郎: その頃やっぱり、松尾はバンドとかやってないわけでしょ。
松尾: 僕はやってますよ。
拓郎: やってんの?小学校で?
松尾: 小学校・・・6年の後半くらいにちょっと・・
拓郎: 松尾ってさぁ、その秋田の田舎でスターになりたかった人なの?
松尾: いや。
拓郎: 桜田淳子みたく。
松尾: いやー、長嶋みたいにはなりたかったけど・・・
拓郎: 長嶋茂男って?(笑)お前、誰を、(笑)わけのわかんない事言うな、急に。(笑)全然違うじゃん、タイプが。
松尾: なりたかったですけど、でも音楽も好きで、うん。
拓郎: ギターとか弾いちゃお、ていうのもあったの?
松尾: あのーだからウクレレ最初やってたんですよ。ウクレレでベンチャーズとか、ビートルズ。
拓郎: あのー、みんな田舎にいた頃、いろんな人の真似するじゃない。俺だったらジョン・レノン。あの、ちょっとガニ股で、ギターをちょっと高い所に吊るして、っていうのあるじゃない。あれカッコいいな、とか。誰だった最初は?
松尾: あのねぇ小学生の頃だからよくわかんないのね、ジャケットを見ても。で、中学校くらいになると、やっぱりジョン・レノン。男はやっぱりジョン・レノンに行っちゃうんだなぁ。
拓郎: うん、女の子ポール好きな人、多いよね。オフコースとビートルズって、なんか関連・・・なんかないっすね。
松尾: うん、みんな好きだったけど、あまりないかもしんないですね。
拓郎: ビートルズが好きだった事って、オフコースでなんか役にたった事ってある?
松尾: それは、あったけど・・・
拓郎: 松尾さんですよね、小田さんの事が大好きだったっていうのは。(笑)
松尾: な、なにを・・・(笑)
拓郎: 清水(仁)さんじゃないよね~。(笑)たしか清水さんてさぁ、小田さんが大嫌いだったよねぇ。(笑)ま、あの、どこかの海で、小田を殺そうと思った、っていうのは清水だっていう話じゃん。(笑)本人がいないと、もうとんでもない話をしてますけどもね。
松尾: 仁さんがまぁ助けに行ったんですけどね。(笑)
拓郎: お前は?
松尾: 僕は、あの知らないから、ちょっとこう、見殺しにしちゃったんです。(笑)
拓郎: そん時でしょ、解散だな、と思ったのは。(笑) 松尾: いやいや~、それは~。(笑) 拓郎: もう危なくて、俺も危ない。(笑)       
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
拓郎: ビートルズなんかに憧れたり、かっこいいと思ったりすると、松尾なんかもさぁ、4人編成のバンドみたいなの作りたい、と松尾なんか思わなかった?
松尾: あのねぇ、やっぱり僕は、すごい好きだったから、なんか好きな人達はちょっととっておきたいっていう気があって・・・
拓郎: ふーん、アンタのって、子どもが卵焼きは最後に食いたいみたいなのと同じだね。(笑)田舎の・・・僕もよくあったけど。
松尾: で、僕は最初3人でやったの。
拓郎: それはどういう編成なの?
松尾: ギター、ベース、ドラム。
拓郎: へぇー、クリームみたいじゃん。
松尾: あ、クリームよりもだから、先。
拓郎: 先に3人編成のバンド、秋田で?
松尾: そうなんです。
拓郎: そりゃ注目浴びたでしょ。
松尾: あのー、壊れたガットギターと、ガットギターの低音でベースやって、アンプもないし。
拓郎: 3人編成のバンド?で、4人の方がかっこいいと思わなかった?
松尾: まぁ、あのーかっこいいとは思ったんですけど、うーん・・・仲良しが3人しかいなかったのかなぁ?
拓郎: (笑)それは、大きな問題点よ。(笑)つまり、松尾の事、わかってくれる友達が、あと2人しかいなかった。若しくは近所に若者が3人しかいなかったとか(笑)結構、重要な問題だよね。(笑)
松尾: (笑)3人でいいじゃないかって、電気ギターでやってなかったから、最初は。ギター2つと、なんかその辺の小太鼓があると、結構いけるなーって。
拓郎: その3人で、秋田から出よう、なんて思わなかった?
松尾: いや、そう思ってたのは僕だけなんですよ。
拓郎: なんか実社会に出るとね。         
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
拓郎: 僕、今、44なんですけど、50くらいまでこの格好でいたい、と思うんですけど、みんな気にしているようになんかちょっと体重が増えぎみで。(笑)1キロも食ってないって思ってるんだけど、1キロ重くなってるんだよね。さっき小室さんから、そりゃ掛け算だ、っていうね、新説が。(笑)これ、詳しいでしょ、キミ。
松尾: 詳しいです僕。僕はあんまり、深く考えた事はないけど、たしかに、水を飲んでも太るっていうね。(笑)
拓郎: 食った分だけしか太らないんだったら10キロくらい食えるよね。食えるけど、10キロ食ったら100キロくらい太ってるっていう。(笑)なんの話をしてるか、わけわかんない事になってしまいました。(笑)
拓郎: さて松尾さん、松尾さん、本読んでないで。あのー、結局オフコース解散後、ソロとしてみんなやってるという事で、小田もすごいコンサートをやってて頑張ってますが、松尾一彦は今後、どうやっていこうという?今、ちょっと後ろでギター弾いてもらってるけど、こんなもんでキミが終わるわけない、というかこんなもんをキミが続けるわけない、て事で来年あたりひとつ・・・最近、なんか、CDも出した事だし。海外ミックスダウン、音程は少し良くなったかな、みたいなのもあるし。(笑)
松尾: 向こう行くと直るんです。(笑)
拓郎: 今後の、例えばこんなバンドをやってみたいとか、こんなソリストになりたいとか。長嶋茂男になりたいっつうのだけはやめてもらいたいけど。(笑)
松尾: あーそうですね。(笑)ソロでは、やりたいと思った事を、まわりがやらせてくれたら、やりたいと。
拓郎: どんな事がやりたいの?
松尾: あのーわかんないです。その都度。今は、ブルース、っていうアルバムを9月25日に出したんですけども、これあの聴いてもらうとわかるんですけど、その感じでもうちょっと作ってみたいなと。
拓郎: それはさ、宣伝のアレとしては、栄養のある、っていうのなの?アダルトオリエンタルロックンロール?(笑)
松尾: よくわかんないけど聴いた人の感じがそうだった、っていう事じゃないですかねぇ。自分では簡単にギター とピアノかなんかで・・・
拓郎: いいねぇ(笑)いいねぇ(笑)そのピアノかなんかで。(笑)アハハピアノかなんか、がテーマなんだ。(笑)
松尾: ピアノかなんかと、その辺にある物で・・・
拓郎: ねえ、ガラクタバンドみたいだねぇ。(笑)
松尾: バンドみたいなのもやりたいですね。
拓郎: そんないっぱいできるの?
松尾: ひとりじゃ・・・
拓郎: えぇ?
松尾: ひとりじゃ我慢できないというか・・・
拓郎: なにがひとりじゃ我慢できないの?(笑)松尾さん、電話し過ぎですよ、はっきり言うけど。合宿でね二週間で10万も電話代いく奴いないよ。(笑)
松尾: うそうそうそ、10万は、いってない。(笑)
拓郎: そういう、ソロではそんな所で、バンドもやりたいと。
松尾: どんなふうに、できるかわかんないけど。
 
コーナーゲスト・松尾一彦(終)
 
 
 

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